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2010.01.24 (Sun)

Allo!Marcel はニセフランス人?

 まいったね。
 「フランス人」商法には、まいったね。


 番長も登録している「にほんブログ村」ってサイトがある。
 そこの「フランス情報」って部門で上位の常連になってる「Allo!Marcel フランス人のBlog」ってのを御存知だろうか。

 今日はみなさんに、このマルセルのブログを2倍楽しむ方法を、番長がお教えするぜ。
 まずは普通に読んでみる。うん。
 続いて、こんな風に読んでみるんだ。もしこのブログの筆者が、「フランス人を装った日本人」の手によるものだったとしたら……? ってな。


 いや、番長知らねえぜ、マルセルが何人なのか。確認する術もないしな。
 本人がフランス人だって言い張ってんだから、フランス人なんだろうよ。
 そもそもフランス人の定義自体、なんとも言えん。このへん話しだすと長くなるんで今回は割愛させてもらうが、昔っからのテーマだし、最近も話題になってるぜ。


 ただなあ。
 どうにもプンプンとニオっちまってしょうがねえのよ。
 世の中には、自分をダマす人間がいるなんて露ほども考えたことのないお嬢さんもいらっしゃるよな。
 用心に越したことはありませんよっていう、老婆心からの戯言くらいに思って聞いてもらえりゃ、これ幸いよ。


 まあさ、クレーマーみたく粘着質にやるってのは、番長の性に合わねえんだが。根拠を示さなけりゃ、単なる言いがかりになっちまうからな。なんでそう思ったかを以下に列挙させてもらおうか。


●日本語が時々、不自然にヘタになる


 ポイントは「不自然にヘタ」ってところだ。

 読んでもらえればわかるが、マルセルの日本語はうまい。そこらへんの日本人よりよほど上手だぜ。
 話すことはできても字にするのは難しそうな口語表現や、一般に外国人が苦手とする日本語英語なんかもバンバン使ってある。そうとうの手練とみた。

 勘違いしてほしくねえのは、だからおかしいってんじゃないのよ。
 日本語のうまい外国人ってのはたくさんいるよ。日本人は日本語を買いかぶりすぎるところがあって、外国人なんかにうまく話したり書いたりできるわけがないと思い込んでいるきらいがあるが、そんなこたあねえ。
 「日本人の英語」の著者マーク・ピーターセンの日本語なんてのは驚くほど明晰だし、古くは「怪談」をものした小泉八雲ことラフカディオ・ハーンだってそうだ。
 だから、日本語の上手なフランス人がいることには、何の不審もない。

 どうもおかしいのは、これだけ日本語が上手なのに、時折、突然ヘタになることだ。
 バランスがどうもおかしい。
 番長には、わざわざヘタクソな表現をぶっ込んであるように見えるんだな。


 なんでもいいんだが、たとえば最近の記事「フランス人が飲むコーヒー」(2010年1月4日付)で見ると、


・「世界でフランスのイメージは、フランス人はいっぱいコーヒーを飲むというイメージ。」

・「コーヒーをおいしいと思ったのは日本に行ってはじめて思いました。」




 って文章があるんだが、これだけ上手な日本語を書く人にしちゃ、ここだけがヘタすぎる。
 間違い方が不自然なのよ。

 よく見ると、外国人が間違えやすいとされる、助詞や助動詞、漢字の使い方なんかはバッチリなんだな。
 じゃあなんでこの2つの文章が稚拙な印象を与えるのかっていうと、それぞれ「イメージ」「思った(思いました)」という単語を繰り返し使っているからよ。
 しかしそりゃ、日本語に限った話じゃない。むしろフランス語や英語といった欧文の方が、同じ単語を繰り返すことは嫌うんじゃねえか。皮膚感覚に刷り込まれてると思うぜ。
 よりにもよって、なんでそんなところを間違うかね。


 それと、この人のブログに書いてある日本語、元になっているであろうフランス語が見えにくいんだ。
 別の言い方をすると、逆仏訳がしにくい気がしてならねえのよ。

 たとえば最初の例で言うと、「フランス人はいっぱいコーヒーを飲むと考えられています」なら、仏語の構文が見える。
 しかし、「世界でフランスのイメージは、フランス人はいっぱいコーヒーを飲むというイメージ。」となると、どうも見えてこない。
 「イメージ」という言葉が使われているが、じゃあフランス語に訳したときに「imaginer」(イマジネ:動詞)やら「image」(イマージュ:名詞)、「imagination」(イマジナシオン:名詞)をどう使えばいいのか、いまいちピンと来ない。

 ちなみにこの文、さりげなく体言止めでもある。日本語では動詞が最後に来るという原則をあえて破るというのは、なかなかの高等テクじゃねえか。


 じゃあ、ホントのフランス人の日本語ってのは例えばどうなるのか。



 日本人のフランス語を聞くと、大体いつも同じ間違いが出てくるのです。話している人の言っていることが分かりますと、間違いがあっても直さなくていいと思ってしまうでしょうね。




 とあるフランス人男性が書いた日本語を、適当に引用させてもらった。
 流暢な日本語で意味もはっきりしているんだが、日本人が読むとどこかに引っ掛かりを感じると思う。
 しかし、じゃあ何が間違っているかと問われれば、答えるのは難しいんじゃないだろうか。

 たとえば2文目は、こうするとより自然だ。

 「話している人の言っていることが分かると、間違いがあっても直さなくてもいいと思ってしまうのでしょうね」

 2箇所しか直していない。
 「分かりますと」を「分かると」にした。本来、文章をです・ます調にそろえるんであれば「分かりますと」の方が正しいはずだ。なのに、ここではだ・である調も混ぜた方が通りが良くなる。
 「思ってしまうでしょうね」の間に1文字「の」を入れたが、これも理由は説明しづらい。


 という具合に、外国人による日本語の不自然さっていうのは、説明が難しいことが多いんだな。
 番長、これに限らず外国人が書いた日本語を読むことがあるんだが、マルセルの文章からは何か決定的に違ったものを感じちまうのよ。
 日本人の考える外国人の日本語、って言うのかな。


 ま、このへんは言いがかりと言われちまえばそれまで。
 ただ、番長が最初に引っ掛かったのは日本語の不自然さだったんで、例示しておいたまでの話よ。


●フランス語も不自然


 マルセルはフランス語でも経済に関するブログを書いてるんだが、どうも読んでて引っかかるというか、こなれてない気がする。

 また、日本語の方のブログに比べて、文章量がずいぶん少ねえし、更新頻度も低い。
 番長、フランス人が書いてるブログも読んでるが、普通は逆だな。
 アクセント記号が基本的に付いてなくて、たまに思い出したように付いたりしてるのも、どうも不自然だ。


 だが、番長は他人のことをとやかく言えるほどフランス語に精通してるわけじゃねえ。
 そこで、ミクシィのフランスコミュニティで呼びかけて、ネイティブのフランス人に読んでもらえねえかとお願いしたのよ。
 中に、相当詳しく読み込んで下さった方がいて、その感想が番長の思いとぴったり一致したんで紹介するぜ。


フランス人の夫にフランス語のブログの方を読んでもらいましたが、彼曰く、フランス人だったらしない表現や、言葉が非常に多く、しかも、それぞれの日記のフランス語の文の質にもとても差があり、時には「フランス人が書いたであろう日記だけども、かなり文を書くのが下手な人」時には「完全に外国人」時には「学生。まだ文を書くのに慣れていない若い人」だと言います。



 そうなのよ。全部が全部変だってわけじゃないんだ。違和感ない文章もあるんだよな。
 ちなみに、この方が最も不自然に感じたフランス語は財務大臣に関する記事とのこと。フランス人が書いたんだとしたらびっくりするくらい短文なんで、暇な方は読んでみてもいいかもな。


●「アメブロ」「まぐまぐ」「ミクシィ」といった日本のシステムを使っている。


 マルセルのブログは2008年いっぱいまで、「アメブロ」を使っていたようだ。

 また、「まぐまぐ」でメルマガも出していた様子。


 アメブロって、フランス人が使おうとして思いつくブログじゃねえよな。
 フツーはフランスのサイトを使う。日本のサイトだと、説明書きからマニュアルから、全部日本語しかねえんだからよ。
 実際、アメブロに限らず、日本のドメスティックなブログを使ってるフランス人てのは他に見たことないぜ。

 「まぐまぐ」みたいなシステムのメルマガにいたっては、日本独自のものと言っても過言じゃねえ。
 メルマガ自体は世界中にあるが、「まぐまぐ」だけで3万8000誌で読者1000万人。これだけ個人がブログのような感覚でたくさんメルマガを出してる国ってのは日本しかないそうだぜ(参考記事)。


 そしてミクシィ。こいつも完全に日本のシステムだ。
 なぜって、日本キャリアの携帯電話を持ってないと、会員になれないからよ。昔は誰でも入れたんだがな。
 2008年4月から、海外居住者は招待を受けても入れなくなってしまったそうだ。(参考記事

 マルセルのミクシィ会員IDは20904669番。結構若い。
 ミクシィのIDは入会順だ。
 マルセルのIDの前後の会員は2008年11月の入会だということが、日記のページを見るとわかる。

 フランスでミクシィみたいなサイト(SNS)って言えば、フツーはfacebookだろうな。


 付け加えれば、フランス人が日本語でフランスについて紹介するブログの存在自体が異色。
 フランス人が日本についてフランス語で書いてるブログなら、いっぱいあるんだがな。(参考サイト

 逆に、フランスについて日本語で書いてあるブログってのは、番長がそうであるように、日本人が書いてるもんだぜ。

 さらに細かいことを言うと、マルセルのブログ、「ブログ村」の登録タイトルはアルファベットが全角なんだな。この発想も、外国人にはなかなかないかもしんねえ。


●写真が人様のものだ


 こんだけフランスについて充実した記事を書いてる割には、あんまりライブ感がねえんだよな、マルセルのブログ。その一因が写真だと思うぜ。うますぎるっていうか、作り物っぽいのよ。
 それもそのはず、ヨソから無断で拝借してるらしい写真ばっかりだからな。フランス語版のグーグルで画像検索をかければ、速攻で同じ写真が出てくるぜ。

 いや、番長あんまりねちっこくやるのは嫌いだし、もちろん全部調べたわけじゃねえがな。
 キーボードを叩くだけでチャッチャと作ってることは間違いなかろうぜ。


●「マルセル」って名前が妙にジジむさい


 こいつはミクシィで教えていただいたんだが、マルセルって名前は年寄りでしかまず見かけないって言うんだな。
 さっそく番長、調べてみたのよ。おもしろい結果が出たぜ。



s-marcel1.jpg
Prenom bebeより)



 フランス語の名付けサイトで「Marcel」という名前を調べてみたぜ。
 グラフが見にくいんで、ちと拡大してみようか。



marcel2.jpg
(同上)




 ご覧の通り、マルセルって名前が最も多かったのは1920年で、年間14521人が生まれてる。
 ところが年を経るごとに減り、1960年に入って1000人を切ると、70年代に至ってほぼ絶滅してるんだな。
 日本で言うと、おばあちゃんの名前で「ヨ子(よね)」とか「たづ」みたいな感じか。

 いや、だからどうってことでもねえよ。
 今でも名前として存在することはするみたいだし、日本でも「柴咲コウ」みたいな名前もあって、かえって格好良かったりするしよ。
 マルセルが実は60歳だったとして、そんなジジイが恋の手ほどきをしてくださってしたんだとしたら、むしろ心温まる話だ。

 もっとも、マルセル・プルーストやマルセル・デュシャンといった著名人のおかげで、マルセルって名前は誰でも納得するフランス人っぽい名前だ、ってのもポイントは高いけどな。



Marcel_Proust_1900.jpg
 マルセル・プルースト(1871-1922)、ウィキペディアより




 と、ここまで縷縷書き綴ってきたわけだが。
 まあよ、「フランス人キャラ」だってんなら、別にそれでいいのよ。

 かく言う番長も、キャラ丸出しだ。
 ウチの読者にまさかそういう人はいなかろうが、フランスをどんだけ探しても、トリコロールに塗り分けた学帽をかぶった永遠の20歳なんて男は存在しないからな。
 ちなみに番長、誕生日は7月14日(革命記念日)、所属はパリ第14大学(略称:パリキャト大)の応援部って設定になってるんで、改めて一つよろしく頼むぜ。


 だが、マルセルに関しちゃ、ワッハッハじゃすませられねえ部分がある。
 というのもこの人、ずいぶん商売熱心で、自分はフランス人だっていう肩書きを使ってあちこちでビジネスに手を出してるんだな。


 まずは、自分のブログを通じて日本人向けに本を売ってる。
 フランス人の彼氏を見つける方法、だそうだ。価格は3000円。いい値段だねえ。
 「フランス人の彼氏が欲しいなら、フランス人マルセルに聞けば間違いなし!!」だそうだ。


 よーし、今日は特別だ!
 番長がフランス人の彼氏を見つける、とっておきの方法をお教えしよう。
 しかも、マルセルと違ってお代はいらねえ。ゼロ円で結構。出血大サービスだ!
 一度しか言わねえから、よく聞いてくれよ。


 フランスへ行け!


 以上だ。

 あのな、日本人女性だったら、フランスに行けば黙っててもモテるよ。
 フランス語なんて喋れなくても全然大丈夫。英語か日本語か、さもなきゃボディランゲージだ。
 出会いの機会? そんなものわざわざ作る必要ねえよ。店員だろうが、たまたまバスを待つ列で一緒になっただけだろうが、すれ違っただけだろうが、向こうっからバンバン声をかけてくるからな。

 ていうかよ、あんまり声をかけられるんで鬱陶しいと困ってる日本人女性は枚挙にいとまがねえってほどいるが、モテないって声はただの一度も聞いたことがないぜ。


 と、番長ならアドバイスするが、まあそれじゃあ商売にはならんわな。
 純粋にフランスへのあこがれを持つ日本人女性を釣り上げてカネにしようなんざ、マルセルが何人かにかかわらず、あんまり品のいい話じゃあねえな。

 むしろ必要とされてるのは、日本人男性にフランス人の彼女を見つける方法を説く本だろ、どう考えても。
 そうだよ、教えてくれよ、番長にも! タノム!! カネに糸目はつけねえ!!!


 おっと、若干取り乱しちまったな。いけねえいけねえ。
 話を続けよう。

 もうやめちまったようだが、マルセルは以前、フランスでの仕事を日本人に斡旋するブログもやっていたとさ。
 有料でな。
 以下、2008年12月のブログの記事からの引用だ。



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【 INDEX 】
■ はじめに マルセルからあなたへ
■ 今週のおすすめの県 
■ 今、この町に仕事が多い。会社の情報
■ おいしいレストラン・ホテル情報
■ フランスの仕事の基本
■ さあ、フランスで働こう




 フランス人ですら仕事が見つからねえってんで大挙してロンドンに逃げ出してるような有様なのに、なんともありがたいメルマガだぜ。
 本当にこれで仕事が見つかるならな。


 さらに番長、ミクシィでこんな話も聞いたぜ。
 なんでもマルセルはかつて、フランス関係のコミュニティにトピックを立てていた。
 それが、例の本とか、どう見ても出会い系サイトへの誘導としか思えないようなものだったそうなんだな。

 番長にこの話を教えて下さった方は、実際にそのサイトへ行ったわけじゃない。
 だが、「クリックはしていないので断言はできませんが、それ以外何があるっちゅーんじゃ、というような書き込み」だったそうだ。
 何回も続いたもんで、この方はミクシィの事務局に通報したそうだ。

 その後しばらく、マルセルは姿を消していたそうだ。
 この方の解釈では、マルセルはフランス系のコミュニティから「アクセス禁止」をくらった。
 だから、一旦退会して再登録したんじゃないか、って言うんだな。
 なるほど、その説が正しければ、マルセルのミクシィIDが妙に若いのも合点がいく。


 どこまでが事実なのかはわからん。
 しかし、火のないところに煙は立たないって言うしな。



 とまあ、国籍に関わらず、あんまりかかわり合いになりたくない御仁なのよ。


 マルセルは番長の問いに答える形で、「マルセルは日本人?フランス人?」という記事を書いている。

 読んだ番長の感想かい?
 ずいぶんと読みにくい文章だな、ってだけよ。

 日本語がヘタだからじゃないぜ。
 理屈が好きなフランス人にしては、論理展開が破綻してて、意味がわかりにくいな、ってな。


 いや、本当のところはわからんよ。
 いろいろと珍妙ではあるが、まあフランス人が書いたものを日本人がそれっぽく訳してるのかもしれんし、日本で育ったフランス人なのかもしれんし。確率は低いような気がするが、ひょっとすると純粋にフランス人なのかもしれん。

 ただ、「外国人のフリをして書く」って手法は、実は古今東西を問わず、結構あるんだよな。

 たとえば、ユダヤ人が書いたという触れ込みで出版された「ユダヤ人と日本人」。こいつはユダヤ人の目から日本文化を比較して考察するという本で、300万分を売る大ベストセラーになった。だが、学者や当のユダヤ人から、ユダヤ書いたとはとても思えないってんで批判が上がった。結果、山本七平という日本人が書いたものだということが明らかになった。

 最近では、韓国人が日本の植民地支配を肯定したという「醜い韓国人」。最近と言っても1993年か。こいつは手のこんだやり方をしているが、大筋は加瀬英明っていう日本人がリードして書いたものだということが、やはり明らかになっている。

 さらに、「パパラギ」って本、聞いたことあるかな。サモア人酋長のツイアビが西洋型の現代文明を批判するという内容なんだが、これを書いたのはドイツ人だ。


 バレると、この手の本の擁護者ってのは、決まって同じことを言うぜ。
 書き手が何人であろうが、作品の素晴らしさに変わりはないでしょ、ってな。

 本当にそうか?
 フランスワインを名乗っておきながら、実は墨田区で作ってましたってとき、味に変わりはないよと言われて納得するんだろうか。知ってりゃ最初から買わねえだろうよ。
 頑張って口説いたら実はオカマでしたってとき、まあいいや、やっちゃおうかってなるのかい?
 なるのかい。ああ、どっちもイケる口なのね。そいつは失礼。


 ともかく、そんな理由から番長、冒頭に書いたように、コイツはことによると日本人じゃないかもしれねえな、と妄想しながら「深読み」することをオススメするのよ。

 いや、マルセルがブログに書いてるフランスの話自体は、そこそこ面白いと番長も思う。
 ただ、日本人がフランス人のフリをしてるのかと思うと、正面から読むのとはまた違った味わいがあるぜ。


 たとえば、かつてブログ上でこんなコメントのやりとりがあった。
 コメントを付けた読者の方をあげつらうつもりはないんで、日付は書かないことにするぜ。


読者) マルセルさんこんにちは、トップコメンテーターになってちょっとこそばゆい(こそばゆいって知ってますか?)私です。
マルセル) こそばゆいは知らないです。××さんちょっとこそばゆい。なんだろう。




 もしマルセルが日本人だったら、こういう茶番をどんな気持ちで演じてんのかね! と妄想してみる。
 したり顔してんのかね。あるいはキャラになりきってんのかね。また釣れた、くらいに思ってんのかね。

 妄想は広がるぜ。なぜこの日本人は、日本語がカタコトのフランス人を演じるに至ったんだろうかと。
 マルセルのブログは、フランスについて詳しく書かれている。単なる日本人に書くのは無理だ。
 おそらくフランスに住んでいるか、少なくとも住んでいた経験はある。あるいはフランス人の旦那がいるのかもしれん。マルセルのモデルになるような。

 よし、じゃあ日本人女性って設定にするか。名前はマル子だ。
 え? ネーミングセンス? これは番長の頭の中の話なんだ、黙っといてもらうわけにはいかねえか。

 マル子はフランスに来て5年、留学中に知り合ったフランス人と結婚して4年になる。
 フランス語も、日常のコミュニケーションなんかはわけない。新聞もすらすら読めるようになった。
 ところが、仕事はなかなか見つからない。フランスでいい仕事を見つけるのは大変だし、田舎暮らしのせいもある。
 子宝に恵まれず、かと言ってフランスのテレビはつまらない。時間ばかりが過ぎていく。最近は夫との会話も減った。フランス人の姑にはまた嫌味を言われた。

 街を行けば、若い日本人の女の子たちが嫌でも目に付く。
 毎年毎年、どこから湧いて出るの、あの子たち。カワイイだけで世の中渡っていけるのは今のうちだけよ。
 ここはフランスなのよ。なに日本語で話してんのよ。アタシなんて日本語で話せる相手、近くにいないんだからね。ふん、どうせろくにフランス語なんてできないんでしょ。アタマ空っぽなんだから。アンタたちなんかどうせ、何やったってうまくいかないわよ。

 待てよ! そうだ、あれをビジネスにすればいいのよ。バカな日本人の小娘たちを。
 となれば、フランス人男との恋愛術だわね。これならアタシにも経験談があるわ。けど、日本人が書いたって説得力がないし、第一見向きもされないわね。ここはフランス人の男が書いたってことにしといた方がいいな。よし、本のプロモーションために、ブログも立ち上げるか。ついでに、勉強がてらフランス語でも書いてみよっと。

 日本語のブログの方は、時にフランス人のアイデアも参考にしながら、マル子が書く。フランス語のブログは、マル子が書くこともあれば、旦那に添削してもらうこともある。旦那自身が書いたものを転載することも。
 そんな二人だから、名前を合わせてユニットにしましょう。私はマル子で、あいつはセリーヌ。マルセルってどうかしら? いいわね、ステキなアイデア! そうでしょう、アハハ!


 ……おっと、セリーヌって女性の名前じゃねえか。同性愛者になっちまった。やめやめ、以上で妄想は終了。
 どうも番長は昔から、「砂糖の手づかみ」って言われるんだよな。
 その心は、「ツメが甘い」。


 ともかく何が言いたいかっていうと、怪しいモノに近づくときは、用心してから行けよ! ってこった。
 この教訓、フランスに来てからも、きっと役立つと思うぜ。




Grave_of_Proust-s.jpg
ウィキペディアより)



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10:29  |  番長に聞け!  |  トラックバック(0)  |  コメント(33)  |  編集  |  上へ↑

2010.01.22 (Fri)

フランスのマルシェ、これが真の姿?だ!

 まいったね。
 フランスのマルシェには、まいったね。


 マルシェ、つまり市場。
 新鮮な食材や温かみのある民芸品なんかが手に入る、と言われているな。


 それが間違いだとは言わねえ。



s-marche1.jpg



 トマトばっかり、様々な種類や形のものを集めた屋台。



s-marche2.jpg



 各種の油漬けにしたオリーブを売る屋台。試食自由。



s-marche3.jpg



 新鮮な果物を売る屋台。この色ツヤ、スーパーにはないぜえ。

 ってな!
 アンタがたの想像するマルシェってのは、こんなのだろ?


 だがな、それはフランスにあるマルシェの、ごく一部でしかねえ。
 今からお見せするのは、ある都市の郊外で毎週日曜日、定期的に開かれるれっきとしたマルシェの様子だ。
 郊外ったって都心からのトラムがちゃんと走ってるんだぜ。



s-marche4.jpg



 一見、普通そうに見えるだろ?
 だがな、このマルシェで主流を占める商品ってのが、実はこれなんだ。



s-marche5.jpg



 自動車のヘッドライト。テールライト混じり。
 どう見ても中古。
 それと、サイドミラーがいくつか。



s-marche6.jpg



 こちらにも自動車のヘッドライト。
 タイヤも置いてあった。


 番長、これを見たときに起きちまった、アハ体験。
 なにかが頭の中でつながったのよ。

 そういえば街中で、ヘッドライトやサイドミラーをもぎ取られたような車、見かけるな。
 そういえばヘッドライトもサイドミラーもタイヤも、自動車のロックを解除しなくてもぶんどれる部品だな。


 いやあ、実際の因果関係は知らないよ。
 でも、ついでにこんな話を思い出したね。



盗まれたサイドミラーは、「どろぼう市場」と呼ばれるところで売りに出されることが多いです。
刻印していなくてサイドミラーを盗まれた知人が「泥棒市場」に行ったところ、すぐに人に囲まれて、ピッタリのものを持ってきたヤツがいたそうです。
もしかしたら、自分の車から盗まれたもの、そのものだったかもしれません。
でも刻印していないので、自分のものと証明はできませんから、しかたなく買ったそうです。
「泥棒に追い銭」とは、まさにこのことですね。

泳いじゃる!より)




 こちら、アフリカはモザンビークの首都、マプトでのお話。
 こういう事情があるから、車を新しく買った人は必ずサイドミラーに自分だけの刻印をするそうだ。
 ケニアの首都ナイロビでも同じような話を聞いたことがあるぜ。


 確認しておくが、オレの名前は「フランス番長」。
 ここは確かにフランスだ。
 200を超える世界の国々の中でもトップの集まる、G7に名を連ねるフランスだ。


 ま、種明かしってわけじゃあねえが、ここはマルシェはマルシェと言っても、「マルシェ・オー・ピュス」。
 つまりは「蚤の市」なのよ。
 いわゆる古物市、ボロ市だから、野菜や果物なんかはもとよりここにはねえ。
 フリーマーケットって言い方をしてもいい。

 しかし、マルシェはマルシェだ。
 日本のフリーマーケットでこんなもん、売ってないよな。


 せっかくだから、もう少しこの古物市の様子を見てもらおうか。



s-marche7.jpg



 注目してもらいてえのは中央にある白くて丸いもの。
 なんだかわかるかい?

 これ、トイレットペーパーのプラスチックカバーよ。それも、学校だの病院だの駅だの、大量にペーパーが使われる公共施設に置いてあるタイプのな。
 普通にスーパーで売ってるペーパーは入らないぜ。



s-marche8.jpg



 うん、まあどこからどう見てもガラクタだな。



s-marche9.jpg



 でも、買ってく人がいるんだよなあ。

 その道の大家、「ブロッカントの日々」さんによれば、99%はガラクタでも、掘り出し物はちゃんとあるそうだ。
 しかし、どうもそういう目利きって言うんじゃなく、99%の方を買ってく人がいるんだよなあ。

 うむ、捨てる神あれば拾う神ありってヤツか。
 ホントのリサイクルってのはシェルのエコバッグみたいにチャラチャラしたもんじゃねえっていう、フランスからのキツーイいましめなのかもしれねえな。
 にしても、もうちょっとどうにかなんねえもんかね。


 いや、まいったね。
 ナポレオン1世はかつて、「ピレネーの向こうはアフリカ」と言ってスペインのことを馬鹿にしたそうだ。
 しかし、こう言い直すべきじゃねえのかなあ。
 ライン川の向こうはアフリカだ、ってね。




bancho200.gif



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10:14  |  コネタ・フランセ  |  トラックバック(0)  |  コメント(8)  |  編集  |  上へ↑

2010.01.20 (Wed)

魁!コドド塾 添い寝できないフランス

 まいったね。
 コドド問題には、まいったね。


 コドドってなんだか、アンタ知ってるかい?



Flag_of_the_Comoros.jpg
ウィキペディアより)



 そうそう、国旗は5色に塗り分けられてね、左側にある緑地に白い三日月はイスラム教のシンボルでね、右側の4色はそれぞれ島を表していてね、

 って、それはコモロ。アフリカの島国だろうが。



s-Varanus_komodoensis_(2).jpg
ウィキペディアより)



 そうそう、噛まれると死んじゃうような毒を持っててね、体長は3メートルに及ぶこともあってね、ブタなんかひと飲みにしちゃってね、インドネシアあたりによく住んでてね、

 って、それはコモド。オオトカゲだろうがよ。


 なんだよオイ、番長にノリツッコミさせようってのか。やってやるぞコノヤロちくしょう。


 え? ああ、コドドね。
 フランス語ではco-dodoと綴るぜ。dodoってのは睡眠の幼児語だ。日本語で言えば、ねんね、ってとこかな。coってのはまあ、一緒に、くらいの意味よ。

 こいつはつまり、親子、ことに生後間もない赤ちゃんと親が一緒に寝ることなんだな。
 なんでそんなもんが問題なのかと、そう聞くのかい。

 フランスでは大問題なのよ。

 というのも、フランスでは、赤ん坊と親が別々の部屋で寝るってのが当たり前だからだ。
 生後3ヵ月もすればほとんどの親がそうする。中には生後すぐに離れて寝るって家庭もあるそうだぜ。

 もっとも、こいつはフランスに限ったことじゃなく、アメリカやオーストラリア、ヨーロッパの主な国でも行われている習慣だ。
 親子が川の字になって寝る日本じゃ、考えられないよな。


 こうやってさらっと書くとさらっとしてるようだが、なかなかどうして壮絶だ。
 フランス人家庭の様子を垣間見た日本人の方のブログ「Chib'eri」にいい記事があったんで、以下に引用させてもらうぜ。



 「夜10時頃、子供たちは皆寝かしつけられる。最年少のこの赤ちゃん(※引用者注:1歳半)は、個室を与えられていた。ママもパパも一緒には寝ない。彼らの生活はまだ続くからだ。赤ちゃんは、見知らぬ客人が来ているせいもあって、まだ面白いことが起こりそうだから、寝たくない。しかし、ママは、泣き叫ぶ彼をものともせず、寝巻きを着せていく。この寝巻き、繭みたいな作りになってて、足は2本を束ねて入れて、ファスナーで首元まで閉める仕組みになっている。赤ちゃんは抜け出たくても抜けられない。当然、歩けない。

 繭に入れられた後、ベビーベッドに寝かしつけられた彼は、ワンワンと泣き叫ぶ。しかし、"Bonne nuit(おやすみ)"と言って、キスをし、ママは部屋の電気を完全に消し、ドアを閉めた。泣き声は15分くらい続いていたが、"まだ泣いてるわねぇ"くらいの反応で、後はリビングで大人たちの談笑の時間だ。泣き声もそのうち止み、我々はクラブへと繰り出した。入れ替わりに近所に住んでいるベビーシッターのいかにも優しそうな女性が留守を守ってくれていた。

 フランス人の子供たちはこんな赤ん坊の頃から、「夜は寝る」というルールを通じて、独りで真っ暗な部屋に寝ることに慣らされるそうだ。子供が泣いたら手を差し伸べてやらなければ、という日本の育て方とは随分違う。

 (記事全文はこちら




 おそらく大方の日本人には、なかなかこういう子育てはできないんじゃねえか。


 ここで言う「繭」とは、おそらくジゴトゥーズのことだろう。
 地獄の底から現れ出てきたオードリーの春日がノドふるわせてご挨拶って感じの響きだが、どっこいこんなカワイイ代物だ。



gigoteuse.jpg
cherchons.comより)



 gigoteuse(ジゴトゥーズ)、別名turbulette(テュルブレット)とも呼ぶ、赤ん坊専用の寝間着というか寝袋。日本で言うところの「おくるみ」だな。


 フランスでは、赤ん坊には掛け布団を使わない。窒息の可能性を防ぐためだそうだ。そこでこのジゴトゥーズの出番となる。こいつにくるまってりゃ、布団なしでもあったかいってわけだ。
 モノにもよるが、こいつには紐が付いていて、マットレスなんかに結わえ付けることができる。そうすりゃ寝返りもうてねえし、起きあがることだってできなくなるんだな。


 なぜそこまでして別の部屋で寝るのか。コドドを避けるのか。
 理由はいくつかあるらしい。



(1)子どもの自立を阻害する

(2)夫婦の生活が侵害される

(3)近親相姦を思わせる

(4)押しつぶして窒息させる危険がある

(5)乳幼児突然死症候群(SIDS)が起こりやすい




 どうも日本人の感覚にはそぐわねえ。ちと検証してみようか。


 フランス人というか西洋人がコドドをしないのは、(1)の理由が一番大きいようだ。
 だが、日本人だってしっかり自立してるよなあ。
 むしろフランス人の方が、特に男は何かと言えば、ママン、ママン、っつって母親に甘えてるような気がするぜ。


 (2)、こいつはフランス人ならではの考え方かもしれねえな。なんにせよフランス人ってのはカップルって単位が一番大事なのよ。
 日本に限らず、子どもが生まれた後の家庭ってのはフツー、子どもが中心になるもんだがな。善し悪しはまあともかくとして。


 (3)は論外だろう。番長には意味がわからん。欧米ではベッドで一緒に寝るってのはセックスをすることと同じなのか?

 (4)だが、専門家の話によると、母乳育児中の母親は赤ん坊と睡眠パターンが似るため、眠りながらでも赤ん坊の様子に敏感になることから、そう心配はないそうだ。寝ていてもうちわの動く親心って言葉は、まんざら冗談でもないんだな。ただし、酔っぱらっているとその制御はきかなくなるそうなんで要注意。

 (5)はまことしやかに言われちゃいたが、統計的・科学的な根拠に乏しいことがわかっている。


 さらに掘り下げると、他にもこんな背景があるようだ。


・母乳による育児が一般的ではない


 母乳はミルクに比べると、授乳回数が多くなるそうだな。となれば赤ん坊は母親のそばに置いておくのが一番ということになる。
 逆に言えば、そういう事情がないから遠くに置いておけるんだな。


・出産後3ヵ月もすると復職する母親が多い


 この話はまた改めて書こうと思うんだが、フランスってのは専業主婦でいることが非常に難しい社会だ。ほとんどの女性が働いている。
 仕事へ出るということは、家を空けるということだ。これも、赤ん坊が母親なしでも寝られるようにしたい、という心理には影響するだろう。母乳で育てない理由にもなるんだろうな。


 そんなフランスでも、最近揺り戻しの動きがある。
 赤ん坊に添い寝する母親が、じわじわと増えつつあるって言うんだな。(参照:日刊紙ル・モンド記事


 西洋においても、母親がコドドをしなくなったのは最近のことで、せいぜい1~2世紀くらいのこと。それまでは川の字になってたんだそうだ。
 で、現在でもアジアやアフリカではみんな赤ん坊と一緒に寝ている。
 コドドを避けるのは不自然なんじゃないか、もっと赤ん坊のそばで寝たいという声が、フランスの女性からも上がり始めたんだな。


 いや、まいったね。
 番長、ここでどっちがいいという論評をすることは避けたい。
 各家庭で好きなようにやってくれりゃあいいのよ。
 親はなくとも子は育つって言うだろ。日本人もフランス人もおおむね真っ当に育ってるじゃねえか。コドドをしようがしまいが、関係ねえさ。


 ただまあ、フランス人をはじめとする西洋人と結婚しようとしている御仁は、覚悟を決めておいた方が良いかもしんねえ。
 たいていの場合はケンカになるようだからな。



※この問題に関して詳しく知りたい人は、「世界子育てネットSweetHeart」の記事が参考になるぜ。



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