2010.02.04 (Thu)
時刻表がストを織り込み済みだ
まいったね。
SNCFのストには、まいったね。
アンタ、SNCFって知ってるかい。
なに、聞いたことない? そいつはモグリだな。フランス国鉄のことよ。
またぞろストがおっぱじまるらしいぜ。

(日刊紙フィガロのサイトより)
ま、SNCFのストって言えば、これはもう年中行事みたいなもんでな。
そのたびに混乱はするが、みんな慣れたというかあきらめた様子で、まあ粛々としたもんよ。
今回みたいなでかいストの場合は、事前に前触れがあり、上の写真のようにあらかじめ張り出しがされる。
この列車は来ませんよ、ってな。
日本とは感覚が違うよな。ギリギリで労使が妥結しました、なんてことはなくって、もう運休になること自体は動かしようがないという雰囲気。
そんなこともあって、どうも番長、フランスのストにはお祭り騒ぎというか、イベント色を感じるんだよな。
だが、なんせフランスはストの数が多い。
なかにはもちろん突発のものもある。
そういう場合に備えて、こんな工夫がされてるんだな。

これは、SNCFの主要駅には必ず置かれている、ポケットタイプの時刻表。
日本でもおなじみだよな。
行き先別に分かれて並べられている。

こちらはそのうちの一つを広げてみたところだ。
左から3列目と4列目、7列目と8列目など、一部の列車だけ背景が濃い緑色になっているのがわかるだろうか。
これは何かと言うと、

なんと、ストが起きた時にも最低限これだけは走らせますよ、っていう列車なんだな。
あらかじめ決めてあんのよ。そいつは便利だね、ってバカヤロウ。そうなる前にストを回避する努力を労使ともどもせんかい。
ちなみにこの説明文、「もしあなたが発車の時刻を変えられない場合に備えて……」なんぞと書いてあるんだが。
変えられないのがフツーだろ。
なーんて言ってもフランスでは、通用しねえんだな。けっ。
番長、ストには反対じゃないのよ。日本でもフランスくらい自由にストが打てるような環境になれば、もっと労働時間を減らせそうなもんだよな。
もっとも、日本でも電車やバスのスト、昔はあったけどな。すっかりなくなっちまった。
聞くところによれば、会社の経営に関係のない一般の人たちに迷惑をかけるってんで、組合側がやめちまったそうだ。なんとも日本らしい話じゃねえか。
いや、まいったね。
もしアンタがフランスでストにあったら、これも一つの異文化体験として腹をくくり、楽しんでみるといいだろうぜ。
この国からストがなくなることは、未来永劫ないだろうからな。

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