2010.06.28 (Mon)
覚えてはいけないフランス語!
まいったね。
口の悪い連中には、まいったね。
よう、盛り上がってるねえ、サッカーのワールドカップ。日本では。
フランス代表は別の意味で盛り上がってる、ってのは御存知の通り。日本も含めて世界中で広く報道されてるな。何ともお恥ずかしい話よ。
そもそも今回のW杯、出場権をつかんだのは欧州予選対アイルランド戦でアンリが手を使ってボールをゴールに押し込んだから。ハンドだ反則だと物議を醸し、当のアンリがボクやっちゃったよと認めちまった。その後もフランス代表の顔役と言えるリベリらに未成年の買春問題が持ち上がったりと、ゴタゴタ続きだったんだな。
でもって現地ではフランスサッカー協会、監督、選手らの間で内紛が表面化。前代未聞の練習ボイコットの末に1勝もできず予選敗退と、まあ惨めな結果に終わったのはご承知のとおりよ。
とまあ、そのへんのことはスポーツに詳しいサイトで山ほど書いてるだろうから、番長は別の視点から。
内紛の引き金を引いたのは、フォワードのアネルカ選手がドメネク監督に暴言を吐いたとして、代表から追放されたことだった。
フランスサッカー協会は「アネルカの発言は一切容認できず、今回の決定は妥当」と説明した。
しかし、追放って超重い処分だよな。単に試合に出れないってだけじゃない、オマエはもう代表選手じゃないんだと烙印を押すってことだからな。アネルカのプライドもそりゃあ傷付いただろうよ。プロスポーツ選手ってのはメンツを大事にするもんなあ。
いったいぜんたい、野郎は監督に何と言ったのか。バカ、アホと言っただけじゃねえだろってのは想像付くが、どんなことを言うと追放なんぞという重い処分を食らっちまうのか。スポーツ紙「レキップ」が報道しているところによると、
と言ったらしい。
これを聞いた番長、アッチャー、と思ったね。こりゃイカンわと。
これ、直訳すると「ケツの穴を掘られろ、売春婦から生まれた汚らわしい野郎が」ってな意味になる。なるんだが、なんて言うのかねえ、そうやって日本語の字面で見る以上のインパクトがある言葉なんだよな。
言葉のやりとりの中でこの言葉が出ちまったら、もう後は手が出るしかないのよ。殴り合いのケンカが始まるときに号砲の代わりになる言葉というかな。あまたあるフランス語表現の中でも最も粗野な部類、ツバを顔に吐きかけたり中指をおっ立てたりって行為に限りなく近い言葉なんだな。これを口に出しちまったら、言った方も拳が飛んでくることは覚悟しなきゃならねえという。
これが事実なら、まあ監督が怒るのも無理はねえかな、少なくとも同じチームのベンチに並んで座ってはいられないわなあ、と同情できる程度の言葉ではある。
このアネルカの発言を巡り、与党の保守政党UMPの議員有志は、またぞろ「移民社会出身の選手が悪い」として、再教育を求める要望書を政府に出した。ラッパーたちをつるし上げたときと同じやり口だな。どうもこの人達は、なんでもバンリューのせいにすればいいと決め込んでるらしい。国歌斉唱や祖国への忠誠など代表選手の義務を定めた憲章をつくり、選手全員に守らせるよう求めた。
日刊紙リベラシオンによると、このUMP議員の中には、アネルカたち移民社会出身者を「社会のクズ」とさげすむ野郎もいたんだとか。どっちがクズなんだか。
ちなみに、フランス語の有名な罵り言葉といえば、そのUMPの党首たるサルコジ閣下のご発言。2008年2月23日、パリであった国際農業見本市へとお出ましになった大統領が、すれ違った男性に握手を求めようとして断られたときに言った、
ってのがある。
これは直訳すると、っていうか直訳はできねえが、まあ「ここから消え失せろ、このクソ野郎」となるかな。使われてる単語の一つ一つに品の無さがにじみ出ている、簡潔にしてこれ以上ない罵り言葉だね。
この国家元首にして、このサッカー代表選手あり、ってことなんだろう。
いや、まいったね。
子猫ちゃんたちはこんな言葉、絶対に使っちゃダメだぞ!

口の悪い連中には、まいったね。
よう、盛り上がってるねえ、サッカーのワールドカップ。日本では。
フランス代表は別の意味で盛り上がってる、ってのは御存知の通り。日本も含めて世界中で広く報道されてるな。何ともお恥ずかしい話よ。
そもそも今回のW杯、出場権をつかんだのは欧州予選対アイルランド戦でアンリが手を使ってボールをゴールに押し込んだから。ハンドだ反則だと物議を醸し、当のアンリがボクやっちゃったよと認めちまった。その後もフランス代表の顔役と言えるリベリらに未成年の買春問題が持ち上がったりと、ゴタゴタ続きだったんだな。
でもって現地ではフランスサッカー協会、監督、選手らの間で内紛が表面化。前代未聞の練習ボイコットの末に1勝もできず予選敗退と、まあ惨めな結果に終わったのはご承知のとおりよ。
とまあ、そのへんのことはスポーツに詳しいサイトで山ほど書いてるだろうから、番長は別の視点から。
内紛の引き金を引いたのは、フォワードのアネルカ選手がドメネク監督に暴言を吐いたとして、代表から追放されたことだった。
フランスサッカー協会は「アネルカの発言は一切容認できず、今回の決定は妥当」と説明した。
しかし、追放って超重い処分だよな。単に試合に出れないってだけじゃない、オマエはもう代表選手じゃないんだと烙印を押すってことだからな。アネルカのプライドもそりゃあ傷付いただろうよ。プロスポーツ選手ってのはメンツを大事にするもんなあ。
いったいぜんたい、野郎は監督に何と言ったのか。バカ、アホと言っただけじゃねえだろってのは想像付くが、どんなことを言うと追放なんぞという重い処分を食らっちまうのか。スポーツ紙「レキップ」が報道しているところによると、
Va te faire enculer, sale fils de pute!
と言ったらしい。
これを聞いた番長、アッチャー、と思ったね。こりゃイカンわと。
これ、直訳すると「ケツの穴を掘られろ、売春婦から生まれた汚らわしい野郎が」ってな意味になる。なるんだが、なんて言うのかねえ、そうやって日本語の字面で見る以上のインパクトがある言葉なんだよな。
言葉のやりとりの中でこの言葉が出ちまったら、もう後は手が出るしかないのよ。殴り合いのケンカが始まるときに号砲の代わりになる言葉というかな。あまたあるフランス語表現の中でも最も粗野な部類、ツバを顔に吐きかけたり中指をおっ立てたりって行為に限りなく近い言葉なんだな。これを口に出しちまったら、言った方も拳が飛んでくることは覚悟しなきゃならねえという。
これが事実なら、まあ監督が怒るのも無理はねえかな、少なくとも同じチームのベンチに並んで座ってはいられないわなあ、と同情できる程度の言葉ではある。
このアネルカの発言を巡り、与党の保守政党UMPの議員有志は、またぞろ「移民社会出身の選手が悪い」として、再教育を求める要望書を政府に出した。ラッパーたちをつるし上げたときと同じやり口だな。どうもこの人達は、なんでもバンリューのせいにすればいいと決め込んでるらしい。国歌斉唱や祖国への忠誠など代表選手の義務を定めた憲章をつくり、選手全員に守らせるよう求めた。
日刊紙リベラシオンによると、このUMP議員の中には、アネルカたち移民社会出身者を「社会のクズ」とさげすむ野郎もいたんだとか。どっちがクズなんだか。
ちなみに、フランス語の有名な罵り言葉といえば、そのUMPの党首たるサルコジ閣下のご発言。2008年2月23日、パリであった国際農業見本市へとお出ましになった大統領が、すれ違った男性に握手を求めようとして断られたときに言った、
Casse-toi, pauvre con!
ってのがある。
これは直訳すると、っていうか直訳はできねえが、まあ「ここから消え失せろ、このクソ野郎」となるかな。使われてる単語の一つ一つに品の無さがにじみ出ている、簡潔にしてこれ以上ない罵り言葉だね。
この国家元首にして、このサッカー代表選手あり、ってことなんだろう。
いや、まいったね。
子猫ちゃんたちはこんな言葉、絶対に使っちゃダメだぞ!

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うーむ、番長ゴルフはやらねえんで、そのへんはよくわからねえが。確かに女性でも口は悪いよなあ。中でも「クソ」とか「売女」ってのはしょっちゅう聞くような気がするぜ。ま、アメリカ人もファックだシットだ平気で言うもんな。そこ行くと日本の女性ってのは確かにつつましいというか、恥じらいがあるのかもな。で、そのへんが西洋人にはたまらねえみたいだぜ。
フランス番長 |
2010.06.28(月) 18:56 | URL |
【コメント編集】
フランス人って、すごくキツい言い方が好きなようですね…
でも僕は思うんですが、フランスと日本の感情表現方法の違いじゃないかという気がします。
日本人も、ネタミ根性が強い人や怒りっぽい人はたくさんいますからね。
人間のドロドロとした感情なんて、どこの国の人も同じだと思いますよ。
でもキツい言葉が飛び交うフランスの人って、悪い意味で言えば口が悪くてケンカ早い人が多そうですが、良い意味で言えば自己表現がうまそうな人が多そうですね。
でも僕は思うんですが、フランスと日本の感情表現方法の違いじゃないかという気がします。
日本人も、ネタミ根性が強い人や怒りっぽい人はたくさんいますからね。
人間のドロドロとした感情なんて、どこの国の人も同じだと思いますよ。
でもキツい言葉が飛び交うフランスの人って、悪い意味で言えば口が悪くてケンカ早い人が多そうですが、良い意味で言えば自己表現がうまそうな人が多そうですね。
あ |
2010.06.28(月) 19:46 | URL |
【コメント編集】
こんにちは♪
日本人、特に女性は、「このズベ公め!」、みたいな言い方はあまりしないけど、「下品なことを言う人は、言われた人よりも、駄目」みたいな感じがあるから、言葉は選ぶのかもしれませんわね。
それにしても、今回の練習ボイコット&途中帰国のおかげで、すっかり、4年前のジダンさんの頭突き&レッドカード事件は、少なくとも日本では、忘れ去られた感じですね。あの時、ジダンさんも、口汚くののしられたんですよね?「お前のお袋は売春婦だ」、とか言って。日本語にはない表現です・・・もし、自分が言われたら、「うちの母親、何歳だと思ってるの?お客がつかなくて、成立しないよ」、とか言ってしまいそう・・・
日本人、特に女性は、「このズベ公め!」、みたいな言い方はあまりしないけど、「下品なことを言う人は、言われた人よりも、駄目」みたいな感じがあるから、言葉は選ぶのかもしれませんわね。
それにしても、今回の練習ボイコット&途中帰国のおかげで、すっかり、4年前のジダンさんの頭突き&レッドカード事件は、少なくとも日本では、忘れ去られた感じですね。あの時、ジダンさんも、口汚くののしられたんですよね?「お前のお袋は売春婦だ」、とか言って。日本語にはない表現です・・・もし、自分が言われたら、「うちの母親、何歳だと思ってるの?お客がつかなくて、成立しないよ」、とか言ってしまいそう・・・
スケ・スケ・スケ・スケ・スケ番長#♪ |
2010.06.28(月) 21:17 | URL |
【コメント編集】
番長 こんにちは!
そういえばジダンの例がありましたね。気になっていたけど内容は知らなかった。
お前のかぁさん、出ぇ~べそ!
聞き覚えがあることばです。日本語にもあるにはありますが、使うのに勇気がいる幼稚なひびきが‥
よねこの世代では「スケバン刑事」とか観ていたと思うので『ナメんなよ』とか
コレは確か宮沢りえ、だったと思いますが『ザケんなよ』?が流行っていたと思い返しますが。日本語にはストレートに相手を愚弄することばってないかも。それにKY(空気読めない人)って流行語が踊ったように、日本人はその場の空気を大事にするから死語にもなりやすい傾向がないでしょうか。
はなしちょっとズレて、最近ですが、番組内でおっさん扱いされたIKKOさんが、すかさず、「幻~~!」って愛嬌たっぷりに返しちゃうところなんか、個人的にも気に入っていて好きです。
そういえばジダンの例がありましたね。気になっていたけど内容は知らなかった。
お前のかぁさん、出ぇ~べそ!
聞き覚えがあることばです。日本語にもあるにはありますが、使うのに勇気がいる幼稚なひびきが‥
よねこの世代では「スケバン刑事」とか観ていたと思うので『ナメんなよ』とか
コレは確か宮沢りえ、だったと思いますが『ザケんなよ』?が流行っていたと思い返しますが。日本語にはストレートに相手を愚弄することばってないかも。それにKY(空気読めない人)って流行語が踊ったように、日本人はその場の空気を大事にするから死語にもなりやすい傾向がないでしょうか。
はなしちょっとズレて、最近ですが、番組内でおっさん扱いされたIKKOさんが、すかさず、「幻~~!」って愛嬌たっぷりに返しちゃうところなんか、個人的にも気に入っていて好きです。
よねこ |
2010.06.29(火) 15:45 | URL |
【コメント編集】
- coup de boule de Zidane (WCドイツ)
- coup de main d'Henry (WC南アフリカ予選)
- coup de queue de Ribery (WC南アフリカ予選後)
この4年間、WCを巡るフランスサッカー界の歴史的事件!
そして来るべくして来た WC南アフリカ大会!
わたしは笑えて好きですが・・・ なにか??
- coup de main d'Henry (WC南アフリカ予選)
- coup de queue de Ribery (WC南アフリカ予選後)
この4年間、WCを巡るフランスサッカー界の歴史的事件!
そして来るべくして来た WC南アフリカ大会!
わたしは笑えて好きですが・・・ なにか??
花畑牧場 |
2010.06.30(水) 05:55 | URL |
【コメント編集】
英語でファックユーとか言うのを聞いたときに番長思ったもんよ。悪口のレベルが違うねえと。大便の呼称なんてのは日本でも広く使われるけどさ、男女のまぐわいに関しては秘め事であって、他人をけなすときに使うなんて事はまあないじゃねえか。下品すぎるじゃねえかってさ。そのへんの感覚はフランスでも変わらなかった、ってことだろうな。ま、ここで紹介してるのは「カマ掘れ」だからなお悪いけど。まあ、このへんの言葉になってくると良い悪いの差はないかもしれねえけどな。
フランス番長 |
2010.07.01(木) 16:19 | URL |
【コメント編集】
スケ・スケ・スケ・スケ・スケ番長#♪さん、押忍! ズベ公、あばずれ、パンパン、売女なんて言い方はあるが、いずれも昭和の言葉って感じだよな。ま、おそらく今でも若者の間で使われている似たような言葉ってのはあるんだろうけど、ピンとはこねえ。全国民がわかるののしり言葉に関して言えば、日本語にはここで挙げたような「もう後はケンカしかない」ってレベルのものは、ないかもしれねえな。ジダンが言われた言葉は定かじゃねえが、その「お前の母ちゃん売春婦」って言葉、日本人的な感覚としては「いやいや、売春婦じゃねえし、意味わかんねえ」で終わっちゃうもんなあ。母親への愛情が強い社会ならではの反応なのかもな。
フランス番長 |
2010.07.01(木) 16:29 | URL |
【コメント編集】
IKKOさん飛ばしてるねえ、「どんだけ」はハヤったが「いかほど」では失敗したんでもう懲りたのかと思ったが……。しかし「お前のかあちゃんデベソ」って、なんとも牧歌的なののしり言葉だよな。デベソだったらどうだってんだよ。あと、オマエどこで見たんだよソレ。あと、スケバン刑事なつかしいねえ。初代が斉藤由貴、二代目が南野陽子でここまでは見てたが、この2代目は土佐弁しゃべるんだよな、「おまんら許さんぜよ」とか。うーん、なんなんだ。ちなみに「ナメんなよ」は一世を風靡した「なめ猫」じゃねえか? あれは何が良かったのか当時もわからなかったし、いまだに番長にはよくわからんねえ。猫に学ラン着せて何が楽しいのか。そういやヤンキー・スケバンってのも日本ならではのセンスだねえ。
フランス番長 |
2010.07.01(木) 16:37 | URL |
【コメント編集】
ハッハッハ、そうやって並べられると確かにそうだねえ。「お笑いフランス代表」って言うか。いまパッと思ったが、フランスにおけるサッカーってのは、日本の大相撲みたいな存在なのかもな。常にスキャンダルだ内紛だって揉めてるあたりは、いちばん国民に近いプロスポーツだってことなのかもしれねえ。
フランス番長 |
2010.07.01(木) 16:40 | URL |
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フランス人ていうのは女性でも平気で結構すごいことを言うんじゃないかと思いますが。特にゴルフのミスショットの時など。