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2010.01.09 (Sat)

フランス第7の都市、どこだか知ってるかい?


 まいったね。
 フランスの若者たちのエグゾダスには、まいったね。


 アンタ、人口でフランス第12位の都市ってどこだか、知ってるかい。
 あの街かしら、この街かな、なんてミルクティでもすすりながら、ちょいと考えてみちゃどうだい。クッキー代わりのいいお茶うけになるぜ。
 ところで番長、むかし栃木に住んでたことがあったんだが、最近はU字工事の人気で知名度が上がってきてるようだが、特に県北部に行くと、3時のおやつに山ほど漬物を食うんだな。お茶うけだっつって。茶碗一杯とかをもりもりと。んなこったから平均寿命が下がるんだ、と思ったぜ。


 おっと、アタマをフランスの街並みに切り替えてもらおうか。

 ハイあと5秒、

 4、

 3、

 2、

 1、

 0。


 よーし、それじゃあ発表だ。


<フランス・都市別人口ランキング>

1位 もちろん パリ 219万人
2位 さすがの マルセイユ 85万人
3位 やっぱり リヨン 47万人
4位 忘れないで トゥールーズ 44万人
5位 大はしゃぎの ニース 35万人
6位 西の大将 ナント 28万人
7位 EU議会の ストラスブール 28万人
8位 若さ溢れる モンペリエ 27万人
9位 ワイン飲みねえ ボルドー 24万人
10位 北の要は リール 23万人
11位 素通りしないで レンヌ 21万人
12位 シャンパンしゅわん ランス 18万人




 というわけで正解はランスでした。TGVが開通して便利になったよね~。

 じゃねえ!
 米紙ニューヨークタイムズによれば、ランスを超える人口19万人の都市が他にあんのよ。

 どこかって?


 ロンドンよ。
 霧の都、ロンドンよ。
 イギリスの首都、ロンドンよ。


s-towerbridge.jpg
(ロンドン名物・タワーブリッジ)



 ロンドンの人口はおよそ755万人と言われているが、そのうち19万人をフランス人が占めてるってえんだな。

 イギリスの報道局・BBCに至っては、ロンドンに住むフランス人は30万人を超えると言ってる。おいおい、アイスランド1国の人口に匹敵する数じゃねえか。



s-bbc_london.jpg
(上記のBBCサイトより)



 こっちの数字にしても、イギリス国内に住むフランス人向けの雑誌「London Macadam」の発行部数が15万部だって言うから、まんざら根拠のねえ話じゃなさそうだ。天下のBBCが言うことだしよ。
 おそらくこれは、ロンドンの「シティ」と、周辺部も含めた「グレーター・ロンドン」の違いなんだろうと推察できる。上に挙げた都市別人口ランキングのリストは、市域だけに限定した話なんで、単純な比較はできねえ。たとえばパリなんてのは、都市圏人口で言えば1000万人を軽く超えるからな。
 BBCはこのへんの説明をしてねえが、人口では「リールより上で、フランス7番目の都市になる」と書いてるぜ。


 そりゃ、ユーロスターに乗ればパリ-ロンドン間なんてのはたったの2時間15分。東京-名古屋間に毛が生えたくらいのことよ。
 しかし、国が違えば言葉も違うんだぜ。30万人とはずいぶんな話じゃねえか。


 BBCの方は英語勉強者用向けのサイトだってこともあって内容がやや薄いんで、以下はNYタイムズの記事(2008年1月25日付)を中心にお話させてもらおうか。

 記事によると、ロンドンに住むフランス人の数は1991年から毎年増加を続けていて、2006年には年間8716人も増えた。

 ロンドンに住むフランス人の多くは、それなりにきちんとした学歴のある若い人たちだそうだぜ。
 じゃあなんだてまた、わざわざ異国暮らしをするのか。
 パン屋を経営する35歳のフランス人男性は取材にこう答えている。

 「フランスじゃ、働くのは他人のためだ。スタートラインにつく前にくたばっちまうよ」


 彼が言わんとしているのは、フランスは税金が高く、若者が仕事を見つけることがひどく難しいってことだ。

 フランスの税金の高さは、もっと高い北欧の影に隠れてあんまり目立たねえが、たとえば消費税は約20%。
 会社が従業員に支払う給料のうち半分近くが税金やらなにやらで差っ引かれて、手元に届く頃には額面の6割くらいしか残らないと言われている。

 ちなみに日本の場合は、所得税に社会保険と雇用保険でだいたい15%。これに住民税が加わってくるから、手取りはまあ額面の8割くらいってとこかな。

 もともとヨーロッパは高福祉型の国が多いのよ。それでいてフランスも日本同様、年金制度をはじめとする社会保障制度が破綻しかかってて、現役で働いている世代の負担は増すばかりだと不満が強まってるんだな。



s-Chomage-oecd-t3-2009.jpg
ウィキペディアより)


 フランスの失業率は、ヨソに比べて慢性的に高い。
 上のグラフの赤い線、こいつがフランスなんだが、アメリカ・EU平均・G7平均・OECD平均なんかに比べてもトップを走ってる様子がわかるだろ。

 EU統計局によると、2009年11月現在の数字で10.0%だった。
 イギリスは日本と同じでだいたい5%くらいのところをウロチョロしてたんだが、リーマン・ショック後に跳ね上がり、同期の数字は7.9%だった。それでもフランスよりはマシだってんだから驚くぜ。


 話を若者に絞ると、状況はさらに厳しいぜ。フランスの24歳以下の失業率は25.5%だった。
 実のところ、どの国でも若者の失業率は高く、おおよそ平均の倍くらいあるのが普通だ。イギリスは同期の数字が出ていなかったが、そうやって推測するとおそらく16~20%くらいってとこだろう。
 それでもまだフランスよりは職探しがしやすそうだな。



s-Chomage-france-age-t2-09.jpg
(同じくウィキペディアより。24歳以下を示す青い線が、他の年代をぶっちぎってるぜ)



 かのサルコジ閣下も、2007年の大統領選挙期間にロンドンを遊説に訪れて、居並ぶ在英フランス人の若者を前に「フランスへ帰ってこい!」と呼びかけたそうだが、効果ははかばかしくねえようだ。

 NYタイムズによると、フランス人をロンドンに引きつけているのはカネ、シゴトだけじゃねえ。
 記事の中では、ロンドンに住んで12年になるという35歳のフランス人女性が、こんな風に答えてる。

 「ロンドンってホント、アタシたちが慣れ親しんだ価値観の真逆。野蛮で、不愉快で、人に厳しくて。でもスゴいのよ、パッパッと頭の回転が速くて、活気がある感じなのよね。パリってのは完璧さとエレガンスの権化みたいな街。でもロンドンは、不完全でエキセントリックな街」


 BBCの方のインタビューでも、こんな答えがあった。

 「ロンドンにはチャンスがあふれてるんだ。ここには国籍や宗教に関係なくいろんな人が集まってて、パリよりも多様性に富んでるし、フレキシブルだ。人はどんな学位を持っているかより、オマエには何が出来るのか、ってところを重視するんだよ」


 どうだい、このロンドン賞賛の裏返しが、パリというかフランスの現状ってわけだ。

 いや、まいったね。
 フランスってのはフランス人にとっても、あのワガママでヘリクツでヘンクツなフランス人にとっても、生きにくいところなんだな。


 そんななか、フランスに住んでる日本人の数は3万人くらいだそうだ。
 奮闘する同胞には番長、同情の涙を禁じ得ねえ。
 強く生きて、行こうじゃねえか。




bancho200.gif


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テーマ : フランス ジャンル : 海外情報

16:27  |  俺節フランス  |  トラックバック(0)  |  コメント(4)  |  編集  |  上へ↑

*Comment

■はじめまして

最近パリに行ってきました。パリは初めてではなかったのですが、旅行前にこのブログを偶然発見したおかげで、パリでも違った見方ができておもしろかったです。これからも番長さんのブログ楽しみにしています!
opus-mf |  2010.01.10(日) 16:32 |  URL |  【コメント編集】

■アンシャンテだぜ、opus-mfさん

 お役に立てたってなら光栄だぜ。実際、フランスのイメージって日本じゃ曲がって伝わりすぎてると思うのよ。
 番長、この国のことは決して嫌いじゃないが、日本人から見るとハチャメチャな国なんだよな。そのへんを少しでもお伝えできりゃ幸いだぜ。
フランス番長 |  2010.01.10(日) 16:41 |  URL |  【コメント編集】

押忍!

フランスがそんなに税金高いなんで知らなかったです!!

日本は税金高いとか庶民いじめだとか検証もしないで言われるし、
北欧をはじめとするヨーロッパ諸国が
「税金は高いけど。」という枕ことばつきではあっても、
さも素晴らしいような言われ方してるけど...

日本人、まだまだ甘ちゃんですね。
このはなさくや |  2010.01.11(月) 01:13 |  URL |  【コメント編集】

■このはなさくやさん、押忍!

 いやはや、フランスの税金大国ぶりってのは大したもんよ。
 あと、何かっつーと新しい税金を掛けることで解消しようとするクセみたいなのがあるようだぜ。たとえば最近でも、ネット広告に税金を掛けて、既存の新聞やら雑誌の保護に回そうとしているようだ。
 ま、サル公のメディア対策も透けて見えるがな……。
フランス番長 |  2010.01.11(月) 19:34 |  URL |  【コメント編集】

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