2010.01.15 (Fri)
カンヌがいまいちセレブじゃない(上)
まいったね。
セレブな都市の知られざる一面には、まいったね。
フランス南部、地中海に面したコートダジュールと呼ばれる地域の中でも、ひときわ輝きを放つ街。
その名をカンヌと言う。

(グーグルマップより、右下の(A)マークのあるところがカンヌ)
なんと言っても、泣く子も黙るカンヌ国際映画祭でおなじみだな。
最も権威のある映画祭だと言い切っちまっても、文句は出ねえだろう。シーズンになれば、ほっといても世界中からスターたちがワンサと集まってくる。元祖セレブな街ってわけだ。白金、松濤、なんぼのもんじゃい!
ハリウッドのアカデなんとか賞と比べて、外国の作品にちゃんと目配りしてるあたりも心憎いよな。
最高賞のパルムドールを、日本人も過去4回受賞してるんだぜ。

土地柄もいい。地中海沿岸で年じゅう陽気。
さんさんと降り注ぐ陽光、白い砂浜。立ち並ぶ一流ホテル。
周辺には金持ちが建てた別荘も多い。
まさに、世界がうらやむ魅惑のリゾート地だぜ。

ハーバーにはリッチマンたちの豪華なクルーザーが、ところ狭しと並んでるのさ。
最低でも1隻1億円は下らないって話だぜ。っかーっ!
と、そんなカンヌだが、実はあんまりイメージ通りじゃない一面もある。
メダム&メッシュー、今回は番長がガイドして差し上げよう。
やや、スマンスマン、意味不明だったかな。メダムはフランス語でマダムの複数形、メッシューはムッシューの複数形だ。
すなわち、英語のレディーズ&ジェントルメンってとこだな。もっとも、関口宏あたりは一人でもメッシューと呼びてえぜ。髪の毛的に。
……さて。
●ビーチに漂うひなびた風情
カンヌの海は、実はあんまりきれいじゃない。
比べてみれば一目瞭然。
こちらはコートダジュールの中心都市、ニースだ。

この水色のグラデーションが、なんとも言えず美しいね。
かたやカンヌの海。

ううーむ。
湘南あたりの、大都市に近い海のような色だ。
これ、写真の光の当たり方とか、写り込んでる人間による違いじゃないからな。
詳しいことは知らねえが、カンヌの海ってのは海流と地形の関係で、海底の砂を巻き上げちまうらしい。
ついでに言うと、フランスの海水浴場ってのはたいてい無料なんだが、カンヌの砂浜はほとんどが、ホテルなどの業者に独占されてやがる。
利用者はわざわざ時間なにがしの料金を支払わねえと中に入れない。
これがまた、半日で1人20ユーロ(約2600円)とか、結構取るんだな。

なのに、入ったところで茶色い海だからな。
海を楽しみに訪れる人がいるとしたら、あんまりオススメしねえ。悪いことは言わねえから、ニースにしな。
一応、無料の海水浴場もあるにはあるけどな。
そんな海岸沿いには、等間隔に据え付けられているものがある。
双眼鏡なのよ。
こんなとこにわざわざ置くなんて、ビキニのチャンネーを見る以外の用途が番長には思いつかねえが。

なぜかロケットというか、宇宙船の形をしてるんだな。
御丁寧にもギャラクシーって横書きされてやがった。これ、フランス語じゃなく英語だからな。
妙にうらぶれてて、デパートの屋上や場末の温泉街的な、いらない情緒を醸し出しちまってるぜ。

コインを入れて、ロケットの噴射口みたいなところから覗くのよ。
よくわからんセンスだ。
フランスってのはときどき、こういうダッサイものをかましてくるから油断がならねえ。
しかし諸君、むしろ勇気づけられるじゃねえか。あのフランス、あのカンヌも、こんな感じなんだぞ、ってな。
おっと、カンヌのセンスが炸裂するのは、まだまだこれからだぜ。
(つづく)
セレブな都市の知られざる一面には、まいったね。
フランス南部、地中海に面したコートダジュールと呼ばれる地域の中でも、ひときわ輝きを放つ街。
その名をカンヌと言う。

(グーグルマップより、右下の(A)マークのあるところがカンヌ)
なんと言っても、泣く子も黙るカンヌ国際映画祭でおなじみだな。
最も権威のある映画祭だと言い切っちまっても、文句は出ねえだろう。シーズンになれば、ほっといても世界中からスターたちがワンサと集まってくる。元祖セレブな街ってわけだ。白金、松濤、なんぼのもんじゃい!
ハリウッドのアカデなんとか賞と比べて、外国の作品にちゃんと目配りしてるあたりも心憎いよな。
最高賞のパルムドールを、日本人も過去4回受賞してるんだぜ。

土地柄もいい。地中海沿岸で年じゅう陽気。
さんさんと降り注ぐ陽光、白い砂浜。立ち並ぶ一流ホテル。
周辺には金持ちが建てた別荘も多い。
まさに、世界がうらやむ魅惑のリゾート地だぜ。

ハーバーにはリッチマンたちの豪華なクルーザーが、ところ狭しと並んでるのさ。
最低でも1隻1億円は下らないって話だぜ。っかーっ!
と、そんなカンヌだが、実はあんまりイメージ通りじゃない一面もある。
メダム&メッシュー、今回は番長がガイドして差し上げよう。
やや、スマンスマン、意味不明だったかな。メダムはフランス語でマダムの複数形、メッシューはムッシューの複数形だ。
すなわち、英語のレディーズ&ジェントルメンってとこだな。もっとも、関口宏あたりは一人でもメッシューと呼びてえぜ。髪の毛的に。
……さて。
●ビーチに漂うひなびた風情
カンヌの海は、実はあんまりきれいじゃない。
比べてみれば一目瞭然。
こちらはコートダジュールの中心都市、ニースだ。

この水色のグラデーションが、なんとも言えず美しいね。
かたやカンヌの海。

ううーむ。
湘南あたりの、大都市に近い海のような色だ。
これ、写真の光の当たり方とか、写り込んでる人間による違いじゃないからな。
詳しいことは知らねえが、カンヌの海ってのは海流と地形の関係で、海底の砂を巻き上げちまうらしい。
ついでに言うと、フランスの海水浴場ってのはたいてい無料なんだが、カンヌの砂浜はほとんどが、ホテルなどの業者に独占されてやがる。
利用者はわざわざ時間なにがしの料金を支払わねえと中に入れない。
これがまた、半日で1人20ユーロ(約2600円)とか、結構取るんだな。

なのに、入ったところで茶色い海だからな。
海を楽しみに訪れる人がいるとしたら、あんまりオススメしねえ。悪いことは言わねえから、ニースにしな。
一応、無料の海水浴場もあるにはあるけどな。
そんな海岸沿いには、等間隔に据え付けられているものがある。
双眼鏡なのよ。
こんなとこにわざわざ置くなんて、ビキニのチャンネーを見る以外の用途が番長には思いつかねえが。

なぜかロケットというか、宇宙船の形をしてるんだな。
御丁寧にもギャラクシーって横書きされてやがった。これ、フランス語じゃなく英語だからな。
妙にうらぶれてて、デパートの屋上や場末の温泉街的な、いらない情緒を醸し出しちまってるぜ。

コインを入れて、ロケットの噴射口みたいなところから覗くのよ。
よくわからんセンスだ。
フランスってのはときどき、こういうダッサイものをかましてくるから油断がならねえ。
しかし諸君、むしろ勇気づけられるじゃねえか。あのフランス、あのカンヌも、こんな感じなんだぞ、ってな。
おっと、カンヌのセンスが炸裂するのは、まだまだこれからだぜ。
(つづく)
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黒プリシラ |
2010.01.15(金) 12:06 | URL |
【コメント編集】
確かに時々ダッサイもの、かましてきますよねーおフランスって!このロケット、私も鼻の下を長くしてビキニのチャンネーを拝見させて頂くくらいしか思いつきません。他に何を見るべきなんでしょう。お船ですか?
くらら |
2010.01.15(金) 13:30 | URL |
【コメント編集】
番長、小粋と言っていただくほどのもんじゃねえが、楽しんでいただけたんなら幸いだぜ。今後とも、キャトル・シス・キャトル・ヌフ!
フランス番長 |
2010.01.15(金) 18:32 | URL |
【コメント編集】
そうなのよ。まあ考えてみりゃアタリマエのことで、関西人が全員ボケるわけじゃないのと同様、フランス人にもダッサイヤツはたくさんいるわけだな。ま、何を見たいんだか知らねえが、カンヌまで来てお船を見たところで、なーんもいいことねえと思うぜ。
フランス番長 |
2010.01.15(金) 18:34 | URL |
【コメント編集】
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