2010.02.19 (Fri)
専業主婦に居場所なし! Mai68世代
まいったね。
専業主婦への風当たりの強さには、まいったね。
今回は久々に、「番長に聞け!」のコーナー。
悩める子猫ちゃんのお悩みを、番長が快刀乱麻、ズバッと解決しちまうぜ。
さっそく行ってみるかい。
では番長が質問にお答えしよう。
一つ、アンタの周りのフランス人はごくごく標準的だ。日仏カップル、ことにフランス人男性と日本人女性による夫婦では、しょっちゅう聞くタイプのお悩みと言っても過言じゃねえぜ。
二つ、残念ながら、これはどうしようもねえ。フランスってのはそういう国なんだ。専業主婦という選択肢は存在しない。昔はあったが、なくなっちまった。
よう、そんな顔せず、最後まで聞いてくれよ。
フランスに住んでるアンタなら釈迦に説法だろうが、実際、フランスで仕事をしていない女性ってのはまあ少ねえ。
既婚、未婚にかかわらずな。
30代でも80%の女性が仕事を続けてるっていうデータもあるくらいだぜ。
いやいや、フランス人でも仕事を見つけるのは難しいんだ、まして日本人にとっては至難の業だってのは、よくわかるよ。もしアンタがフランス語をしゃべれねえとなれば、なおのことだろう。
しかも、ちっちゃな子どもを育ててるときた。職探しなんて、とてもじゃねえよな。
番長、そこは深く同情する。
だが、フランスではそんなこと、知ったこっちゃねえんだ。
遅くとも生後6ヵ月、たいていは3ヵ月もすれば、母親は子どもをベビーシッターに預けて働きに出かける。
その後も立ち止まることはねえ。
フランスってのは、保育園をはじめとする託児制度はすこぶる充実してるし、企業の方も働く母親に理解がある。そもそもサービス残業で引っ張るなんてことはないからな。ほとんどの女性は働き続けるわけだ。
番長、女性が十二分に能力を発揮できる社会というのは、掛け値なしに素晴らしいと思うぜ。
なんだ日本は、保育所入るのに倍率10倍だなんてのは、とんだクソッタレの後進国だな。仕事をしたいのに芽を摘まれちまってる女性はたくさんいることだろう。こいつはまったくとんでもねえ、今すぐなんとかすべきだ。
そういう意味では、フランスは大したもんよ。
ただ、働くことが強制されているのだとすれば、これはまた話が別だぜ。
そして番長が思うに、フランスではすべての成人に対して直接間接に仕事を強制する空気が、確実に存在している。
その例が今回のお悩み主が遭遇している、無邪気かつある意味でぶしつけな質問だな。
自給自足の農家なんかを除けば、一つの家庭の中には、少なくとも一人は稼ぎ手が必要だ。ゼニっ子を稼いでモノやサービスを買うためにな。
この稼ぎ手は、必ずしも男性である必要はない。女性が支えている家庭なんてのはゴマンとあって、かくいう番長も母子家庭の出身だからな。
しかし、夫婦がともに働かなきゃいけないといういわれはない。
働くのは自由だが、働かないのも自由。少なくとも片親は働かなくてもいいはずだ。そのへんでどういう形態を取るかは、それぞれの家庭に任されるべきだからな。
ところが、家事や子育てに専念するから働かないというのは、フランスの価値観に背くことだとみなされちまうんだな。
なぜか。
こっから、ちと長い話になるぜ。
なあアンタ、フランス人が何より誇りにしている歴史的な出来事、もちろん知ってるよな。
そう、1789年のフランス革命だ。
だがな、もっと最近のできごとで、ほとんど同じくらいに重視されてる、もう一つの革命があるんだよ。
5月革命、メ・ソワサントウィット(Mai 68)だ。
もともとは学生運動だったんだが、ベトナム反戦の動きとリンク、労働者の間にも広がってフランス全土で約1千万人がストに突入、国の機能は完全にマヒした。
この動きは世界各地に波及、日本でも全共闘の活動となって現れたわけだ。
という割とよく知られている側面のほかに、フランスではもう一つ重要な役割があった、とされているんだな。
それが、女性解放運動としての側面だ。
むしろ現在のフランス社会ではこっちの意義の方が強調されてるように、番長には見えるぜ。
この5月革命は単なるスト、反戦運動ではなく、旧世代打倒という意識が強く働いていた。
当時のフランスはまだ、古い時代の名残を色濃く残していた。今でも階級社会だが、当時は異なる階級が交わる機会なんてのはより乏しかった。
カトリック教会も、まだまだ強い力で各地を支配していた。
社会はより硬直していて、権威主義的だったんだな。
で、家族には家父長制が根強く残っていた。
大黒柱はお父ちゃん。
女性は貞淑な良妻かつ賢母であるべきだ、家庭を守るものだ、とされていたわけよ。
子猫ちゃんたちには到底信じられないかもしれねえが、不倫や婚前交渉なんてのも、おおっぴらには認められていなかった。
そりゃそうだろ、協議離婚すら認められてねえ時代だ。
この時代はまだ、世界中のどこの国でもたいていそうだがな。かのフランスも例外ではなかったというわけよ。
だから、若者の間には社会に対するイライラのほかに、ムラムラも募っていた。
それが証拠に、5月革命の発端となったパリ第10大学(通称ナンテール大学)の学生運動は、「女子寮に入れろ!」っていう男子学生の叫びから始まったんだぜ。
女子寮に入れろ!
女の子たちと、ニャンニャンゴロゴロさせろ!
どうだいこの、若い男たちのほとばしるような性欲の炎(ほむら)。
番長には、とてもひとごととは思えない暑苦しさだぜ。
ま、当時の学生の名誉のために言っておくと、この男子学生の女子寮への入室禁止規則廃止要求、大学改革案への反対とともに出されたんだがな。
レジの店員さんが若い女の子で、ニューズウイークとニュートンにデラべっぴんを挟んで差し出す男子高校生、みたいに見えなくもないぜ。うがちすぎかい。
ともかく。
歴史的に見ると、5月革命は、運動自体としては敗北する。ド・ゴールが総選挙に打って出たところ、運動に共鳴していた左派政党は全然議席を取れなかったからだ。右派、保守派の圧勝よ。
騒いでいたのは一部の人間だけだったってことなんだろう。大部分の国民は、続く混乱に嫌気がさしてたのかもしれねえな。
一方で、女性解放の動きは着々と進み、あらゆる場面で女性差別の撤廃が広がった。
その一つが以前に書いた、協議離婚。別の一つが、人工中絶の合法化。ともに1975年のことだ。
ピル使用もこの時期に解禁された。フランスの元国教であるカトリックは避妊を禁じている。乱暴な言い方になるかもしれんが、避妊と中絶、堕胎は煎じ詰めれば同じことだからな。フランスでは、今もコンドームよりピルの使用が避妊法としてはより一般的なんだぜ。
仕事、雇用の機会も、その延長線上に位置する。
以前のフランス社会では、女性が社会に出る、会社で働くなんてのはまだまだ夢物語だった。なんせ、女性に対する求人自体が乏しかったわけだからな。
そういう空気を一変させたのが5月革命だった、というわけだ。
なんて偉そうに書いたが、女性の差別をなくしたり、女性の社会進出を促したりといった点で、5月革命がどれほどの役割を果たしたのかというのは、実際のところよくわからねえのよ。
たとえばピルだが、こいつは5月革命の1年前には既に解禁されていた。
一方で、女性の労働促進で画期的だった育児休暇の導入となると、こいつは1977年まで待たなきゃならねえ。9年後のことだ。
つまりこの時期、フランス社会は段階的に女性の権利向上へ進んでいっていたんだな。
ドカーンと革命が起きて、ガラガラポンと社会が変わった、ってわけじゃねえのよ。ゆえにフランスでは「5月事件」なんて呼び方もする。
しかし、実際の役割がどうだったかなんてことは、どうでもいいのよ。
5月革命ってのはシンボルなんだ。
大多数のフランス人は、5月革命で世の中が進歩的に変わったんだ、と思っている。重要なのはそこだ。
今回のご相談の中に、姑が口うるせえってのがあったな。
5月革命が起きたのは、さっきも書いたが1968年。いまから40年ほど前だ。
当時の学生たちはちょうど60歳くらいということになる。日本で言う団塊の世代だな。
もうおわかりだろう。アンタが結婚してまもないくらいの年齢だとすれば、姑ってのは、5月革命を自分たちの手で体験・実現してきた世代なのよ。
アタシたちがフランスの、ひいては世界じゅうの女性たちを解放したのよ、くらいに思ってんのさ。
だから、とりわけ「自由の侵害」「女性の抑圧」的な問題となると口やかましいんだな。
ついでに言えば、アンタの旦那をはじめとする同世代、いまの30代あたりは、そういう親たちに赤ん坊の頃からとっぷりと物事を教え込まれてきた人たちなのよ。
そういうフランス人から見ると、専業主婦をやってるなんてのは、何をオマエ、あたしたちが血の汗を流すような努力をしてようやく勝ち取った権利をドブに流すようなマネをしてるんだ、ってことになる。
ライシテ同様、一種のフランス教と言っていいだろうな。
ちなみにピルの使用もそうだ。日本では避妊といえばコンドームが主流で、ピルはほとんど使われてないよな。おそらく副作用のイメージが強いからだろう。ところが、フランス人に日本ではピルはあまり使われないって話をすると、習慣の違いということ以上に「日本は女性が避妊の権利を行使する自由をもたない、女性の抑圧されたカワイソウな国」ってな視線で見られちまうぜ。
とまあ、そんなわけだから、専業主婦蔑視から逃れるのは、フランスに住む限りほとんど不可能だろう。
そうは言っても仕事なんか見つからない、どうすりゃいいんだって?
なーになに、泣くんじゃねえ。番長に任せとけ。いい解決策があるから。
あのな、よくよく聞いてみると、フランス人の言う職業なんてのは、あやふやなものなのよ。生計を立てられるほどの収入なんかなくたって全然構わねえんだ。
特に多いのはアーティスト系だな。画家にしろ詩人にしろ、ひとっつも作品を売ったことがなくったって、そう言い張っちまったモン勝ちなのよ。
なに、アタシ芸術的素養は皆無なんですって?
話は最後まで聞けよ。
今日からアンタはジャーナリストを名乗るんだ。
で、フランスの情報を日本語にして発信してるって言っとくんだよ。フランス人には日本語で書いてあることなんて読めやしねえ。確認のしようがねえからな。
それじゃあまりに良心がとがめるってんなら、日本語でブログでもつけたらどうだい。アフィリエイトの一つも付けときゃバッチリだろうぜ。
実際、それで中村(江里子)先輩や雨宮(塔子)先輩なんかと、やってることはほとんど変わらねえんじゃねえか?
あの人たちは、テコでも自分が専業主婦だとは言わないだろう。
いや、まいったね。
きまじめなのは日本人の美徳だが、フランスと折り合いを付けるには、上っ面だけでもフランス人のテキトーさに合わせるのが一番だろうと、番長思うぜ。
じゃないと長生きできねえよ。

(※)とまあ、縷々書きつづってきたが。
フランスで働いている女性が多いのには、ここで書いたようなことがベースにあるが、実入りのいい仕事をしてない限りは夫一人の収入で家計がまかないきれない、って事情もある。
ま、そのへんのことはまたいずれ書くぜ。たぶんな。
専業主婦への風当たりの強さには、まいったね。
今回は久々に、「番長に聞け!」のコーナー。
悩める子猫ちゃんのお悩みを、番長が快刀乱麻、ズバッと解決しちまうぜ。
さっそく行ってみるかい。
フランスの夫と結婚し、渡仏して3年半になる日本人です。
日本ではデザイナーの仕事をしていましたが、フランスではなかなか仕事が見つかりません。
そうこうするうちに子宝に恵まれ、無事に出産しました。
現在は専業主婦として、まもなく2歳の誕生日を迎える息子を育てています。
でも、主婦でいることに疲れ果ててしまいました。
夫はとても優しく、理解があって、無理に仕事を探さなくてもいいよ、と言ってくれます。
ところが、まわりのフランス人は私が仕事をしていないと知るや、「なんで働かないの? まいにち家の中に閉じこもってるの? アタマがおかしくならない? 仕事は探してるの?」と、まるで私に非があるか、気でもふれてるんじゃないかと言わんばかりなんです。
さらには、「あなたの国では女性の労働は抑圧されてるの? 自由を奪われてるの?」なんて聞いてきます。
それでも、他人なら笑ってすませることもできますが。
夫の母も、同じようなことを会うたびに聞いてくるんです。最近では、夫の実家に行くのが苦痛で仕方ありません。
夫は「気にしなくていいよ」と言ってくれますが、そんな風に割り切れないんです。
どうしたらいいんでしょうか?
私の周りにはおかしなフランス人が多いのでしょうか?
では番長が質問にお答えしよう。
一つ、アンタの周りのフランス人はごくごく標準的だ。日仏カップル、ことにフランス人男性と日本人女性による夫婦では、しょっちゅう聞くタイプのお悩みと言っても過言じゃねえぜ。
二つ、残念ながら、これはどうしようもねえ。フランスってのはそういう国なんだ。専業主婦という選択肢は存在しない。昔はあったが、なくなっちまった。
よう、そんな顔せず、最後まで聞いてくれよ。
フランスに住んでるアンタなら釈迦に説法だろうが、実際、フランスで仕事をしていない女性ってのはまあ少ねえ。
既婚、未婚にかかわらずな。
30代でも80%の女性が仕事を続けてるっていうデータもあるくらいだぜ。
いやいや、フランス人でも仕事を見つけるのは難しいんだ、まして日本人にとっては至難の業だってのは、よくわかるよ。もしアンタがフランス語をしゃべれねえとなれば、なおのことだろう。
しかも、ちっちゃな子どもを育ててるときた。職探しなんて、とてもじゃねえよな。
番長、そこは深く同情する。
だが、フランスではそんなこと、知ったこっちゃねえんだ。
遅くとも生後6ヵ月、たいていは3ヵ月もすれば、母親は子どもをベビーシッターに預けて働きに出かける。
その後も立ち止まることはねえ。
フランスってのは、保育園をはじめとする託児制度はすこぶる充実してるし、企業の方も働く母親に理解がある。そもそもサービス残業で引っ張るなんてことはないからな。ほとんどの女性は働き続けるわけだ。
番長、女性が十二分に能力を発揮できる社会というのは、掛け値なしに素晴らしいと思うぜ。
なんだ日本は、保育所入るのに倍率10倍だなんてのは、とんだクソッタレの後進国だな。仕事をしたいのに芽を摘まれちまってる女性はたくさんいることだろう。こいつはまったくとんでもねえ、今すぐなんとかすべきだ。
そういう意味では、フランスは大したもんよ。
ただ、働くことが強制されているのだとすれば、これはまた話が別だぜ。
そして番長が思うに、フランスではすべての成人に対して直接間接に仕事を強制する空気が、確実に存在している。
その例が今回のお悩み主が遭遇している、無邪気かつある意味でぶしつけな質問だな。
自給自足の農家なんかを除けば、一つの家庭の中には、少なくとも一人は稼ぎ手が必要だ。ゼニっ子を稼いでモノやサービスを買うためにな。
この稼ぎ手は、必ずしも男性である必要はない。女性が支えている家庭なんてのはゴマンとあって、かくいう番長も母子家庭の出身だからな。
しかし、夫婦がともに働かなきゃいけないといういわれはない。
働くのは自由だが、働かないのも自由。少なくとも片親は働かなくてもいいはずだ。そのへんでどういう形態を取るかは、それぞれの家庭に任されるべきだからな。
ところが、家事や子育てに専念するから働かないというのは、フランスの価値観に背くことだとみなされちまうんだな。
なぜか。
こっから、ちと長い話になるぜ。
なあアンタ、フランス人が何より誇りにしている歴史的な出来事、もちろん知ってるよな。
そう、1789年のフランス革命だ。
だがな、もっと最近のできごとで、ほとんど同じくらいに重視されてる、もう一つの革命があるんだよ。
5月革命、メ・ソワサントウィット(Mai 68)だ。
もともとは学生運動だったんだが、ベトナム反戦の動きとリンク、労働者の間にも広がってフランス全土で約1千万人がストに突入、国の機能は完全にマヒした。
この動きは世界各地に波及、日本でも全共闘の活動となって現れたわけだ。
という割とよく知られている側面のほかに、フランスではもう一つ重要な役割があった、とされているんだな。
それが、女性解放運動としての側面だ。
むしろ現在のフランス社会ではこっちの意義の方が強調されてるように、番長には見えるぜ。
この5月革命は単なるスト、反戦運動ではなく、旧世代打倒という意識が強く働いていた。
当時のフランスはまだ、古い時代の名残を色濃く残していた。今でも階級社会だが、当時は異なる階級が交わる機会なんてのはより乏しかった。
カトリック教会も、まだまだ強い力で各地を支配していた。
社会はより硬直していて、権威主義的だったんだな。
で、家族には家父長制が根強く残っていた。
大黒柱はお父ちゃん。
女性は貞淑な良妻かつ賢母であるべきだ、家庭を守るものだ、とされていたわけよ。
子猫ちゃんたちには到底信じられないかもしれねえが、不倫や婚前交渉なんてのも、おおっぴらには認められていなかった。
そりゃそうだろ、協議離婚すら認められてねえ時代だ。
この時代はまだ、世界中のどこの国でもたいていそうだがな。かのフランスも例外ではなかったというわけよ。
だから、若者の間には社会に対するイライラのほかに、ムラムラも募っていた。
それが証拠に、5月革命の発端となったパリ第10大学(通称ナンテール大学)の学生運動は、「女子寮に入れろ!」っていう男子学生の叫びから始まったんだぜ。
女子寮に入れろ!
女の子たちと、ニャンニャンゴロゴロさせろ!
どうだいこの、若い男たちのほとばしるような性欲の炎(ほむら)。
番長には、とてもひとごととは思えない暑苦しさだぜ。
ま、当時の学生の名誉のために言っておくと、この男子学生の女子寮への入室禁止規則廃止要求、大学改革案への反対とともに出されたんだがな。
レジの店員さんが若い女の子で、ニューズウイークとニュートンにデラべっぴんを挟んで差し出す男子高校生、みたいに見えなくもないぜ。うがちすぎかい。
ともかく。
歴史的に見ると、5月革命は、運動自体としては敗北する。ド・ゴールが総選挙に打って出たところ、運動に共鳴していた左派政党は全然議席を取れなかったからだ。右派、保守派の圧勝よ。
騒いでいたのは一部の人間だけだったってことなんだろう。大部分の国民は、続く混乱に嫌気がさしてたのかもしれねえな。
一方で、女性解放の動きは着々と進み、あらゆる場面で女性差別の撤廃が広がった。
その一つが以前に書いた、協議離婚。別の一つが、人工中絶の合法化。ともに1975年のことだ。
ピル使用もこの時期に解禁された。フランスの元国教であるカトリックは避妊を禁じている。乱暴な言い方になるかもしれんが、避妊と中絶、堕胎は煎じ詰めれば同じことだからな。フランスでは、今もコンドームよりピルの使用が避妊法としてはより一般的なんだぜ。
仕事、雇用の機会も、その延長線上に位置する。
以前のフランス社会では、女性が社会に出る、会社で働くなんてのはまだまだ夢物語だった。なんせ、女性に対する求人自体が乏しかったわけだからな。
そういう空気を一変させたのが5月革命だった、というわけだ。
なんて偉そうに書いたが、女性の差別をなくしたり、女性の社会進出を促したりといった点で、5月革命がどれほどの役割を果たしたのかというのは、実際のところよくわからねえのよ。
たとえばピルだが、こいつは5月革命の1年前には既に解禁されていた。
一方で、女性の労働促進で画期的だった育児休暇の導入となると、こいつは1977年まで待たなきゃならねえ。9年後のことだ。
つまりこの時期、フランス社会は段階的に女性の権利向上へ進んでいっていたんだな。
ドカーンと革命が起きて、ガラガラポンと社会が変わった、ってわけじゃねえのよ。ゆえにフランスでは「5月事件」なんて呼び方もする。
しかし、実際の役割がどうだったかなんてことは、どうでもいいのよ。
5月革命ってのはシンボルなんだ。
大多数のフランス人は、5月革命で世の中が進歩的に変わったんだ、と思っている。重要なのはそこだ。
今回のご相談の中に、姑が口うるせえってのがあったな。
5月革命が起きたのは、さっきも書いたが1968年。いまから40年ほど前だ。
当時の学生たちはちょうど60歳くらいということになる。日本で言う団塊の世代だな。
もうおわかりだろう。アンタが結婚してまもないくらいの年齢だとすれば、姑ってのは、5月革命を自分たちの手で体験・実現してきた世代なのよ。
アタシたちがフランスの、ひいては世界じゅうの女性たちを解放したのよ、くらいに思ってんのさ。
だから、とりわけ「自由の侵害」「女性の抑圧」的な問題となると口やかましいんだな。
ついでに言えば、アンタの旦那をはじめとする同世代、いまの30代あたりは、そういう親たちに赤ん坊の頃からとっぷりと物事を教え込まれてきた人たちなのよ。
そういうフランス人から見ると、専業主婦をやってるなんてのは、何をオマエ、あたしたちが血の汗を流すような努力をしてようやく勝ち取った権利をドブに流すようなマネをしてるんだ、ってことになる。
ライシテ同様、一種のフランス教と言っていいだろうな。
ちなみにピルの使用もそうだ。日本では避妊といえばコンドームが主流で、ピルはほとんど使われてないよな。おそらく副作用のイメージが強いからだろう。ところが、フランス人に日本ではピルはあまり使われないって話をすると、習慣の違いということ以上に「日本は女性が避妊の権利を行使する自由をもたない、女性の抑圧されたカワイソウな国」ってな視線で見られちまうぜ。
とまあ、そんなわけだから、専業主婦蔑視から逃れるのは、フランスに住む限りほとんど不可能だろう。
そうは言っても仕事なんか見つからない、どうすりゃいいんだって?
なーになに、泣くんじゃねえ。番長に任せとけ。いい解決策があるから。
あのな、よくよく聞いてみると、フランス人の言う職業なんてのは、あやふやなものなのよ。生計を立てられるほどの収入なんかなくたって全然構わねえんだ。
特に多いのはアーティスト系だな。画家にしろ詩人にしろ、ひとっつも作品を売ったことがなくったって、そう言い張っちまったモン勝ちなのよ。
なに、アタシ芸術的素養は皆無なんですって?
話は最後まで聞けよ。
今日からアンタはジャーナリストを名乗るんだ。
で、フランスの情報を日本語にして発信してるって言っとくんだよ。フランス人には日本語で書いてあることなんて読めやしねえ。確認のしようがねえからな。
それじゃあまりに良心がとがめるってんなら、日本語でブログでもつけたらどうだい。アフィリエイトの一つも付けときゃバッチリだろうぜ。
実際、それで中村(江里子)先輩や雨宮(塔子)先輩なんかと、やってることはほとんど変わらねえんじゃねえか?
あの人たちは、テコでも自分が専業主婦だとは言わないだろう。
いや、まいったね。
きまじめなのは日本人の美徳だが、フランスと折り合いを付けるには、上っ面だけでもフランス人のテキトーさに合わせるのが一番だろうと、番長思うぜ。
じゃないと長生きできねえよ。

(※)とまあ、縷々書きつづってきたが。
フランスで働いている女性が多いのには、ここで書いたようなことがベースにあるが、実入りのいい仕事をしてない限りは夫一人の収入で家計がまかないきれない、って事情もある。
ま、そのへんのことはまたいずれ書くぜ。たぶんな。
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日本でもこの頃は、”欧米の女の人はがっちり働いてます、あんたたちも見習いなさい!”みたいな洗脳の傾向があるようですが、言わせてもらいますよ、ええ。私の居る”カ”から始まるカタカナ三文字国では、そーんなこたあありゃしません!独身でも既婚子持ちでも、金銭的余裕があり、働く気のない女性は働いてませんし、自分の楽しみのためにパートで働いている人もいますし、働く事が他の何よりも生きがいの人もいますし、働かないと生きていけない人もいますよ!要は人それぞれなんですよ!(男性でも仕事が生きがいの人から、生まれつきボンボンでプラプラ遊んでいる人も居ます、ボンボンでも仕事大好きな人もいます。)もうね、前の世代がうんぬんとか、欧米ではどうとか、そういう洗脳や押し付けは止めたいですよ。ホントに。すみません熱くなっちゃって。いつも楽しみに拝読してます有難うございます。
くらら |
2010.02.19(金) 12:44 | URL |
【コメント編集】
おはようございます、番長さん。
大変ためになりました。長きに渡り疑問に持っていた「個人的フランスはてな」が諸々解決されて今朝も大変すがすがしい気分です。
困惑すること多い年長者との付き合いも、これがひとつの解決法につながった、とありがたい手応えを感じます。
まさに、敵を知り己を知らば百戦危うからず。
まぁ別にフランスや年長者は「敵」じゃぁないですけれども。
今日一日働けば明日からバカンスですね。
番長さんもステキなバカンスをお過ごし下さいませ♪
大変ためになりました。長きに渡り疑問に持っていた「個人的フランスはてな」が諸々解決されて今朝も大変すがすがしい気分です。
困惑すること多い年長者との付き合いも、これがひとつの解決法につながった、とありがたい手応えを感じます。
まさに、敵を知り己を知らば百戦危うからず。
まぁ別にフランスや年長者は「敵」じゃぁないですけれども。
今日一日働けば明日からバカンスですね。
番長さんもステキなバカンスをお過ごし下さいませ♪
先日、偶然こちらのサイトを知りました。
面白かったです~。
学校で「主婦=femme au foyer」と習ったので、
フランス人に言ったら「何それ?」と言われました。
マジで言っていたのか、「そんなのいまどき言わねえよ」だったのか、よくわかりませんが(;^^A
いずれにせよ、堂々と明るく言う単語ではなかったようです(笑)
番長さんの分析ももちろん面白かったのですが、「解決策」が笑えました。
次回はどんな記事なのかと、更新が楽しみです!
面白かったです~。
学校で「主婦=femme au foyer」と習ったので、
フランス人に言ったら「何それ?」と言われました。
マジで言っていたのか、「そんなのいまどき言わねえよ」だったのか、よくわかりませんが(;^^A
いずれにせよ、堂々と明るく言う単語ではなかったようです(笑)
番長さんの分析ももちろん面白かったのですが、「解決策」が笑えました。
次回はどんな記事なのかと、更新が楽しみです!
Cassis |
2010.02.19(金) 20:06 | URL |
【コメント編集】
フランスにも専業主婦、いることはいるんだぜ。特に金持ちはな。ただ、なーんか過剰に非難する空気を感じるんだよな。カの字の国のことは番長あんまり存じねえが、たとえばアメリカなんかでも、こういうのはなかったように思うのよ。働くも働かないもアンタの勝手でしょってね。このへんの押し付けがましさが、イスラムのスカーフなんかと同様に、フランスの息苦しいとこなんだよなあ。
フランス番長 |
2010.02.20(土) 00:25 | URL |
【コメント編集】
お褒めに預かって恐縮だが、こいつはあくまでも番長の私見。話半分程度に聞いておくのが一番いいかもしれねえぜ。フランスのMai68世代って、日本の全共闘世代と違って、挫折感がないように見えるんだよな。なぜだろうねえ。単なるメンタリティの差なのかな。ともかく、そちらこそボンヌ・バカーンスだぜ!
フランス番長 |
2010.02.20(土) 00:28 | URL |
【コメント編集】
アンシャンテだぜ、Cassisさん! ファム・オ・フォワイエってのは正しくフランス語だと思うが、フランス人としゃべるときには面倒くせえからあんまり出さない方がいいかもしんねえな、もしこだわりがないのであれば。ジャーナリストがアレだってんならエテュディアントだって言っときゃいいしよ。フランス的な価値観に屈服するこたあねえが、かといって正面から行ったところでアタック・カミカーズ(自爆テロ)と言われるのが関の山だからな、こんにゃくみたいにクニャクニャいけばいいんだと思うぜ。てなわけで今後ともキャトル・シス・キャトル・ヌフ!
フランス番長 |
2010.02.20(土) 00:34 | URL |
【コメント編集】
ふっと思ったのですが、このMai68世代のマダム達って、例えば若い女性で”お勉強大好きスーパーエリート、医師と弁護士の免許所持者、家庭的な事は一切お断り、ガチガチ独身主義者”みたいな人に会うと、ソレはまたソレで文句言うんですよねきっと!もうね、オマエは何様のつもりで生きとんのかゴラッて思います。オマエこそどっか行けって感じです。こういうクソババアって北米にも日本にも居るんで、(っていうか世界中どこでもですかね)良く分かります。
くらら |
2010.02.20(土) 02:56 | URL |
【コメント編集】
番長、こんばんは。
今回もまたまたいい事教えていただきましたー。
私も専業主婦なのですが、どうりでふたことめには「あなた仕事は?」って聞かれるわけですね。そういう意味だったとは知らず、「家にいて、家事するの好きだから♪」ってのんきに答えてました~(笑)
私は田舎に住んでいるので、ここあたりの人は最低賃金で仕事をしている人が多いようです。だから必然的に共働きなのかと思っていましたが、それだけじゃないんですね。
でも、仕事を強要するわりには、みんな仕事に情熱を持っているわけでもなさそうだし。すればいいっていうだけの話なんですかねぇ。なんだか変なのー。
今回もまたまたいい事教えていただきましたー。
私も専業主婦なのですが、どうりでふたことめには「あなた仕事は?」って聞かれるわけですね。そういう意味だったとは知らず、「家にいて、家事するの好きだから♪」ってのんきに答えてました~(笑)
私は田舎に住んでいるので、ここあたりの人は最低賃金で仕事をしている人が多いようです。だから必然的に共働きなのかと思っていましたが、それだけじゃないんですね。
でも、仕事を強要するわりには、みんな仕事に情熱を持っているわけでもなさそうだし。すればいいっていうだけの話なんですかねぇ。なんだか変なのー。
ゆう |
2010.02.20(土) 04:55 | URL |
【コメント編集】
面白かったです!上の方と同様、ふぁむおふぉわいえ=主婦 と日本の仏語学校で習ったものの、フランスでは「なにそれ?」。
新聞見れば(日本だったら「職業」主婦、であろう街角インタビューの応答者プロフィールなどが)SansTravailとかSansプロフェッション、で、へええー面白いところだなと思いました。
思えば日本の「職業、主婦」ってのも、他の国からみれば(たとえば今、働く女性の多いアジアの都市国家に住んでるのですが、フランス同様「男女平等」既婚女性・母だからと言って働かないチョイスがあまりないので)「え?主婦が職業?無職じゃないの?」と不思議なのかもしれませんね。
そうおもうと男性はたとえ家事をしてても仕事がなければ「無職」。女性でよかった?などと思ってしまいます。
新聞見れば(日本だったら「職業」主婦、であろう街角インタビューの応答者プロフィールなどが)SansTravailとかSansプロフェッション、で、へええー面白いところだなと思いました。
思えば日本の「職業、主婦」ってのも、他の国からみれば(たとえば今、働く女性の多いアジアの都市国家に住んでるのですが、フランス同様「男女平等」既婚女性・母だからと言って働かないチョイスがあまりないので)「え?主婦が職業?無職じゃないの?」と不思議なのかもしれませんね。
そうおもうと男性はたとえ家事をしてても仕事がなければ「無職」。女性でよかった?などと思ってしまいます。
なるほど |
2010.02.20(土) 23:07 | URL |
【コメント編集】
くららさん、毎度! まあ、その世代に限らずフランス人ってのは天性の嫌味ったれみたいなところがあるからな。どんな人間に対しても嫌味は欠かさないぜ。もう、むしろそれが礼儀だといわんばかりにな。で、おっしゃるとおり、この手合いってのは世界共通どこにでもいるからな。相手にしないのが一番だと番長は思うぜ。
フランス番長 |
2010.02.21(日) 01:20 | URL |
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ゆうさん、押忍! 賃金が低いってのももちろん共働きの理由の一つで、おそらく最も大きい理由だとは思うが、そればっかりではなさそうだぜ。そう、それでいて仕事に生きがいを求めてるって感じじゃあねえんだよな。どっちかって言うと苦役だと受け止めているように見えるぜ。ま、その「変なのー」がフランス人で、連中に言わせりゃ日本人にも変なところはいっぱいあるんだろうさ!
フランス番長 |
2010.02.21(日) 01:22 | URL |
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うーむ、主婦が職業として認められていないのだとすれば、それはそれで差別的なことなんじゃねえかって気がするけどな。聞いたところでは、フランスでは市役所での結婚式のときに職業を読み上げるが、専業主婦の場合はやっぱり「無職」と宣誓されるらしいぜ。アカデミー・フランセーズは主婦を職業として認めるような語をつくった方がいいんじゃねえかな。
フランス番長 |
2010.02.21(日) 01:33 | URL |
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私はアメリカですが、この手の質問/疑問はよくありますね。
うちは夫婦とも「財産管理」が仕事なので(つまり家でごろごろしてるだけ)聞かれたら私は「学校でボランティア」主人は「コミュニティー アクティビスト」ということにしました。ボランティア=子供の送り迎え、コミュニティー アクディビスト=近所のさんぽと立ち話。
相手はその事についてもっとしりたくて聞くわけじゃないからすぐに次の話題にうつってくれます。
うちは夫婦とも「財産管理」が仕事なので(つまり家でごろごろしてるだけ)聞かれたら私は「学校でボランティア」主人は「コミュニティー アクティビスト」ということにしました。ボランティア=子供の送り迎え、コミュニティー アクディビスト=近所のさんぽと立ち話。
相手はその事についてもっとしりたくて聞くわけじゃないからすぐに次の話題にうつってくれます。
mightymouse |
2010.02.24(水) 01:58 | URL |
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ほほう、アメリカでもそういうことは聞かれるのかい。コミュニティアクティビストとはうまい具合に言ったもんだね。そういう機転で切り抜ける知恵ってのは大事だな。もっとも、次の話題にすぐ移るってのが番長から見るとアメリカらしいぜ。なんせフランス人はねちっこいからな、そりゃ何の職業だと突っ込まれるのは必定、かもしれねえな。
フランス番長 |
2010.02.24(水) 19:33 | URL |
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たかが専業主婦というだけで逃亡犯の如く身を潜めて生きなければならないとは... 余程カトリックの教義に縛られたからそのトラウマがひどいのですね。日本のフランス化を望む人達は聖書にも目を通しているらしく、「テサロニケ2の3:10-12」端折っていえば「懸命に働け」の部分を「働きたくても職が見つからない人、心身傷ついた人に言う言葉か」と批判もしています。しかし聖書はどんな気分の時でも読んでいいものなのでそれぞれにふさわしい箇所があります(因みに前述の部分は、自分の働きの結果を見ることなく死んでもそれは無駄にならないよという応援メッセージ。辛い人向けにはマタイ11-28の「疲れた者、重荷を負ってる者は来なさい。休ませてあげます」という具合に)。今の仏は極めて社会主義的ですが「仏化運動家」が聖書批判をするのもそのせいなのでしょうか。まるで旧ソ連ではありませんか。自分の国までそうなったら困ります。
ブチ猫さん、押忍! 聖書にお詳しいんだねえ、教養人だねえ。もっとも現代フランス人に、すらすらと聖書の一節を引用して話ができるヤツなんてのはまあそうはいねえだろうな。ところで、「聖書はどんな気分の時に読んでもふさわしい箇所がある」ってのはいい言葉だねえ。古典ってのはそういうものだが、日本人にもそういう誰もが頼れるような原典があるといいんだけどな。
フランス番長 |
2011.01.28(金) 23:00 | URL |
【コメント編集】
>専業主婦になりたい女性が仕事を辞められない雰囲気がある。そこは逆に自由じゃなくなっちまってるきらいがある
確かにその通りかもしれないですね
しかし、見方を変えると、日本においては専業主夫になりたい男性が過剰に蔑視されているとも言えます
フランスにおいては、男女とも職業を持ち勤労することを求められ、それを放棄する人間は蔑視される
これはある意味平等な物の見方です
しかし、日本では女性に関しては働くも働かないも自由で、専業主婦だろうとフリーターだろうとニートだろうとあまり文句を言われません
一方で、男性の場合は専業主夫になりたいなどと言うのは勇気が必要ですし、仮に言ったとしても、それを認めて受け止めてくれる女性は皆無に近いでしょう
また、ニートやフリーターも社会的に蔑視、差別を受け、事実上、正社員しか選択の余地がありません。
そういうことを考えると、男性にとっては日本の現実の方か過酷といえるのではないでしょうか。
確かにその通りかもしれないですね
しかし、見方を変えると、日本においては専業主夫になりたい男性が過剰に蔑視されているとも言えます
フランスにおいては、男女とも職業を持ち勤労することを求められ、それを放棄する人間は蔑視される
これはある意味平等な物の見方です
しかし、日本では女性に関しては働くも働かないも自由で、専業主婦だろうとフリーターだろうとニートだろうとあまり文句を言われません
一方で、男性の場合は専業主夫になりたいなどと言うのは勇気が必要ですし、仮に言ったとしても、それを認めて受け止めてくれる女性は皆無に近いでしょう
また、ニートやフリーターも社会的に蔑視、差別を受け、事実上、正社員しか選択の余地がありません。
そういうことを考えると、男性にとっては日本の現実の方か過酷といえるのではないでしょうか。
通りすがり |
2011.03.23(水) 09:29 | URL |
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通りすがりさん、押忍! ご指摘の意味はわかるぜ。確かに、日仏のどちらで男の置かれた立場がより大変か、こいつは見方によって変わってくるだろうな。しかし、「日本では女性に関しては働くも働かないも自由」というのは、これは違うと思うぜ。専業主婦に対する風当たりがフランスでより強いというのは確かだ。しかし、主婦は無職じゃねえよ。家事も育児も立派な仕事だぜ。同じことを他人にやってもらおうとしたときにはカネ払わなきゃならねえだろ? 実際、働くフランス女性は、ヌヌーさんにカネを払ったりして主婦の仕事をさせてるわけだからな。
フランス番長 |
2011.03.23(水) 20:40 | URL |
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2013.04.10(水) 22:28 | |
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2014.06.06(金) 13:39 | |
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2014.07.04(金) 18:22 | |
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2014.07.12(土) 00:27 | |
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2014.12.03(水) 09:33 | |
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2015.12.29(火) 19:42 | |
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