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2010.02.25 (Thu)

子育ては人任せ! ヌヌヌのヌヌーさん事情

 まいったね。
 ヌヌーさんを巡る事情には、まいったね。


 おいおい、誰だそのヌヌーさんってのは、というアンタの頭に浮かんだでっかいクエスチョンマークは、ひとまず預からせてもらおうじゃねえか。
 おっと、フランス在住のアンタ。ネタバレ勘弁、おくちチャックで途中まではお付き合い願うぜ。


 これまでにも書いてきたように、フランス人女性は出産後も仕事を続ける。育児休暇ものんびりとは取らず、だいたい産後3~6ヶ月くらいまでには仕事に戻る。
 パリ市内に限って言うと、なんと4分の3が2ヶ月以内に復職。1年以上の育休をとる人は15%に過ぎないそうだ。

 だが、幼稚園(=保育学校、エコール・マテルネル)に入れるのは3歳(一部は2歳)からだ。
 もっとも手のかかる、目の離せない3年ほどの間、誰が赤ん坊の面倒をみるのか。

 父ちゃんは普通働いてるわな。
 爺ちゃんや婆ちゃんをあてにするのも難しい。フランスでは二世帯の同居は極めてまれだ。みんな大学生になるころには独立する。
 それじゃ近所に住んでいればいいかと言えば、そうでもねえ。子育て経験から言っても頼みの綱は爺ちゃんより婆ちゃんだろうが、おっと、バーチャンなんて言ったら怒られるぜ。フランス女性は何歳になってもフランス女性だからな。なんでアタシが育児なんかしなきゃいけないのよ、ようやく自由を手に入れたっていうのに、くらいのことは言われるだろうよ。


 じゃあ保育園に入れるかってことになるが。
 どっこい、そうは問屋が卸さないのよ。考えることはみな同じらしくてな。
 フランスの保育園は3歳までと決まっているんだが、希望者のおよそ1割しか入園できていないと言われているぜ。

 ほかに一時託児所というのがあって、たとえば週に3日間午前中だけとか、限られた時間は面倒をみてくれる。
 ただ、これじゃあフルタイムの勤務は到底無理だよな。


 なんだよ、日本とそう状況は変わらないじゃねえかって?
 待たせたな。
 そこでお鉢が回ってくるのが、ヌヌーさんだぜ。
 ヌリスという言い方もする。乳母という意味だ。行政用語的にはアシスタント・マテルネルと呼ぶ。ま、ひらたく言えばベビーシッターよ。

 ちなみに、フランスではベビーシッターと言えば「夜間や土日に子どもを預かる人」を指し、学生がアルバイト的にこなすことが多い。
 ヌヌーは「平日昼間に子どもを預かる人」だ。



nounou.jpg
女性誌「Femme Actuelle」 のサイトより)



 ヌヌーさんの多くは育児に一区切りの付いた女性で、その人の自宅で赤ん坊を預かってもらう。まだ子どものいない若い女性や、まれには男性の場合もあるがな。ヌヌーさんの家ではなく、自分の家を使ってもらうこともある。
 保育園のように集団生活をするわけではないが、目はより届きやすい。親の都合に柔軟に対応してくれるし、長く付き合えば家族と同じように親身になってくれるのもいいよな。

 保育園を整備するのは大変だ。建物をはじめとする施設も必要だし、ちゃんと資格のある保育士を揃えなきゃならねえ。
 そこでフランス政府はヌヌーさんを増やした。
 ちと古い資料で恐縮だが、日本の内閣府少子化対策推進室が2005年にまとめたところでは、パリに住む3歳未満の子どものうち、保育園に入っているのは20万人。ヌヌーさんに預けられているのは50万人で、その数なんと2.5倍だ。
 日本にもこれに相当する保育ママという制度があるんだが、まだまだ普及していない。2009年6月の時点で、東京都内で保育ママに預けられている子どもはたったの1461人。ケタが2つ違う。
 フランス女性が出産直後から仕事に復帰できるのは、間違いなくヌヌーさんたちのおかげだぜ。


 素晴らしい制度じゃないか、日本にもすぐ導入しようって?
 まあそういきり立ちなさんな。

 ここまでは本を読むだけでも、お役所の報告書を読むだけでもわかる話。
 ここからは、現地のことを知らないとわからない話だ。

 アンタももし機会があったら、パリみたいな大都市の住宅地で、昼間に公園を覗いてみな。
 赤ん坊を遊ばせてるヌヌーさんがたくさんベンチに座ってるぜ。
 のどかな光景だよなあ。

 もっとも、別のことにも気づくかもしれん。
 遊んでる赤ん坊は白人だが、ヌヌーさんたちの多くはアフリカ系、アラブ系だってことだ。
 モロッコ人やアルジェリア人、セネガル人にマリ人、はたまたフィリピン人……つまりは移民なんだな。


 よく考えてみりゃ、当たり前だ。フランス人女性と聞いて我々の頭にパッと思い浮かぶような白人女性は、オフィスで働いてるわけだから。
 そうなのよ。
 移民の女性が、白人女性の育児を下請けしてんのよ。

 さっき書いたとおり、アシスタント・マテルネルは政府公認だ。
 国の認定を受けるってのはさぞかし大変なんだろうな、って思うだろ?
 全然そんなことはないんだとさ。

 日本の保育ママの場合、保育士、幼稚園教諭、看護師、助産師、保健師の資格のうち少なくとも一つを持っていることが要件とされている。
 だが、アシスタント・マテルネルになるためには資格は必要ない。なぜこの仕事をしようと思ったのかを確認する簡単な面接があり、他人の赤ん坊をちゃんと受け入れられるようなところに住んでいるかのチェックがある。それで終わり。まず落ちることはないようだ。
 合格通知を受け取ると、60時間の実習を経て、正式に認定される。


 ゆえに移民系の人が多いわけだ。
 少々のフランス語さえできれば、特別な技能や知識は必要ない、言ってみれば誰にでもできる仕事だからな。
 それでいて、皿洗いよりはよっぽど文化的だ。


 それだけじゃねえ。
 傍目にはわからないが、実はヌヌーさんの大半は、政府非公認なのよ。


 非公認のヌヌーさんにとって、公認といちばん違う点は何か。
 待遇だ。
 保育ママは正規の雇用だから、最低賃金の時給8.86ユーロ(1ユーロ125円換算で約1100円)が適用になるし、社会保険もバッチリだ。医療費なんかはほぼ100%カバーされる。つまりタダ。
 一方で非公認ヌヌーさんの場合、賃金は安く買い叩かれる場合が多い。だいたい時給6ユーロ前後ってのが相場のようだ。雇い主によっぽど恵まれない限りは社会保険もない。病気にかかりでもしたら、民間の保険にでも入ってなきゃ莫大なカネを請求されるぜ。

 ずいぶんと差があるだろ。
 だとすれば、非公認なんて地位に甘んじず、保育ママになった方がいいじゃねえか、なあ。

 なかには幸運な例外もいる。政府公認でなくても、裕福な家庭で合法的に雇われている優秀なヌヌーさんは存在する。
 だが、たいていの非公認ヌヌーさんは、どうにもならない事情を抱えてるのよ。
 正規のフランス滞在許可を持ってなかったり、ビザはあっても労働の許可が下りてなかったりするんだな。
 つまり非合法だ。
 政府の公認なんざ受けられるわけがないってわけだ。


 もっとも、日本で言う不法滞在のイメージとは違い、彼女たちは比較的寛容に見られている雰囲気を感じるぜ。
 なんと言っても、社会で必要とされてるからだ。

 さっき、日本の内閣府少子化対策推進室の資料を引用したよな。2005年のヤツ。パリの3歳未満の子どもの20万人が保育園、50万人がヌヌーさん預かりだと。
 このときのパリに3歳未満の子どもってのは、全部で230万人いるんだ。
 つまり、差し引き160万人の赤ん坊がまだ残ってんのよ。

 一方で、子どもが最も多く生まれる30代の女性の就業率は、既婚と未婚をあわせて80%。どう考えても需要に追いついてないわな。
 実際、保育園に入るのも大変なら公認ヌヌーさんを見つけるのも大変、という状況なのよ。
 そこを下支えしているのが、非公認のヌヌーさんたちなわけだ。
 彼女たちがいなけりゃ、誰が赤ん坊の世話を見るんだ、って話だからな。


 とは言え、違法は違法。滞在や労働の許可がなければ、きちんとした会社には雇ってもらえない。
 そんな人達ができる仕事ってのは限られてくる。それこそ皿洗いとか、単純な肉体労働なんかのキッツイ仕事よ。
 ヌヌーはそんな数少ないうちの一つなんだな。


 そうなのよ。
 ヌヌーさんの仕事ってのは、決して楽じゃねえ。公認であろうとなかろうとな。
 3歳までの赤ん坊と言えば、すぐ泣く、すぐ吐く、すぐ熱を出す。大小便は垂れ放題、火がついたように泣きやまないし、ふと目を離せばいなくなる。たまに静かにしてると思えばイタズラの真っ最中と、とにかく手間の掛かる時期だ。
 日本でも育児疲れや育児ストレス、育児ノイローゼなんて言葉があるくらい、育児ってのは重労働だ。

 誤解を恐れず、あえて言おう。
 移民がする仕事ってのは、移民じゃなきゃしないような仕事なんだ。

 そりゃ、オフィスでパンツスーツかなんか着てシャラッと働いてれば、カッコいいわな。
 子育てときたらウンチとゲロまみれよ。
 だが、子育て経験者はこんな風に言うぜ。だからこそ赤ちゃんが育つことには喜びがある、いちばん大切な時期を共有するから愛情も深まる、ってな。


 あのな、はっきりさせておくが、番長は専業主婦を礼賛するつもりはねえよ。
 とりわけ、子育て原理主義者って言うのかな、なんでもかんでも親が手ずからやんなきゃダメだっていう手合い、いるだろ? ああいうのと同列にはされたくないぜ。
 働いている女性にしたところで、赤ん坊を預けるのはせいぜい10時間くらいのことだろ。あとの14時間は向きあわなきゃならねえんだ、程度の差でしかないさ。むしろ外の空気を吸った方が、育児ノイローゼなんかにならずにすむだろうよ。

 一方で、事実は事実として冷静に受け止めなきゃな。
 ごく客観的に見て、フランス女性は、育児の最もシンドイ部分を一部、下請けに出している。それは間違いないぜ。


 そんな、フランス社会を下支えしていると言っても過言じゃねえヌヌーさんたちだが、子どもを預けている親たちからの評判はどんなもんだと思うよ?
 これが、公認か非公認かに関わらず、おしなべてヒッジョーに悪いんだな。
 子どもをきちんと見ていない。友人とのおしゃべりや長電話に興じている。子どもを公園で遊ばせず、乳母車に縛り付けている。遅刻をする。言い訳をしてサボる。おかしなアクセントのフランス語が子どもにうつってしまって困る。などなど、とにかく悪評プンプンなのよ。
 そんなわけだから、いい人がどこかにいるはずよってんで、ヌヌーさんを取っ替え引っ替えするフランス人も少なくないんだぜ。
 質には期待できないとわかっているのに、どうしたって赤ん坊は預けたいんだなあ。


 いや、まいったね。
 今後、「パリで働くママジェンヌ・キレイの秘密」みたいな記事を目にすることがあったらさ。
 写真に写らないところで頑張っている、浅黒い肌のヌヌーさんにも思いをはせてやってくれよな。




bancho200.gif



(※)ヌヌーという語は政府非公認の場合に限定する使い方もある。
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テーマ : フランス ジャンル : 海外情報

10:43  |  俺節フランス  |  トラックバック(0)  |  コメント(27)  |  編集  |  上へ↑

*Comment

番長さん、おフランス人の性質について私の一番嫌いな点を明るみに出して下さいました。何事にも大変な事、嫌な事はつきまとうのにそちら方面は人様に任せる。任せるのは全然構わないどころか、それで世の中が上手く回るのだから(win-winの関係)素晴しいシステムだと思いますが、一番面倒臭いパートをお願いしている、一番お礼を言うべき人にあーだこーだと文句が絶えない。じゃあ子供なんか持たなきゃいいんですよ。事実大変だし面倒臭い事だらけなんですから。素敵なスーツ着て楽しいお仕事してれば良いじゃないですか。私の考え方はシンプルすぎますか?もっと言わせてもらうと、一番汚らしくて面倒臭い時期をすっとばして、10才くらいの子供をアフリカかどこかから貰ってくれば良いじゃないですか?どうせそれ程深い愛情なんてはじめっから持ち合わせてないでしょ。そもそも本人たちが、親から愛情かけてもらってませんよね、親が例のアノ世代ですもんね。
くらら |  2010.02.25(木) 11:36 |  URL |  【コメント編集】

■管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
 |  2010.02.25(木) 12:34 |   |  【コメント編集】

初めまして。最近存じ上げて、楽しく拝見させて頂いてます。
おフランスには良いイメージが無かったのですが、貴方のブログで親近感がわきました。
毎日楽しみにしています。
ももさん |  2010.02.25(木) 14:27 |  URL |  【コメント編集】

■番長さん初めまして!

私は、フランスのお母さんでも働きやすい社会っていいと思います。
日本だと、小さい子を預けて仕事なんて子供が可哀想とか、あれこれ言われるのが、うざいなーって思ってたんです。
働くか働かないかえらぶことができ、実際出生率も日本より高いしいいんじゃないでしょうか。
ヌヌーさんに関しては、今までお世話になったことないのでなんとも言えませんが、以前、雨の日にアフリカ人(と思われる)ヌヌーさんと、ベビーカーに乗ったフランス人(と思われる)の子どもを見かけましたが、ヌヌーさん、雨降ってるにもかかわらず、ベビーカーにビニールシートもかけず、ずっと電話してて、子ども濡れまくりって状況を見てびっくりしたことがあります。そういう人もいるんですよね。

番長さんのブログに最近かなりはまってます。面白いです。応援してます!
まりも |  2010.02.25(木) 18:37 |  URL |  【コメント編集】

■くららさん、押忍!

 慧眼だねえ。実はその、アフリカやアジアから子どもをもらってくるってのも、フランスでは結構聞く話なんだな。ほれ、アンジェリーナ・ジョリーとそのダンナのブラッド・ピット夫妻みたいなヤツ。ああいうのは日本人や中国人じゃダメで、アフリカ人かベトナム人あたりになるようだ。ま、家族の幸せは人それぞれ。番長としては生暖かく見守るだけだぜ!
フランス番長 |  2010.02.25(木) 21:22 |  URL |  【コメント編集】

■未公開コメントさん、押忍!

 笑って読んでいただけるとは光栄だぜ。そうそう、公園に赤ん坊を連れてくとヌヌーと勘違いされるってこと、あるみたいだな。マミー(お婆ちゃん)と勘違いされちまうってのは、あんまり笑えないがな……。
フランス番長 |  2010.02.25(木) 21:28 |  URL |  【コメント編集】

■ももさん、押忍!

 番長の記事で逆にフランスへの親近感を持つとは、なかなか酔狂なお方だな! しかし番長、決してフランス嫌いってわけじゃねえからな、そう言っていただけると嬉しいぜ。今後ともキャトル・シス・キャトル・ヌフ!
フランス番長 |  2010.02.25(木) 21:32 |  URL |  【コメント編集】

■Re: 下請けヌヌーさん

 ゆうさん、押忍! 移民に関してもまあ色々な問題があって、しかも日本ではほとんど知られてねえよな。ヌヌーというか保育ママ制度ってのは「フランスに学んで出生率を上げよう!」と考えている日本人に注目の的のようなんだが、こういう背景があることもぜひ知っておいてもらいたいぜ!
フランス番長 |  2010.02.25(木) 21:38 |  URL |  【コメント編集】

■Re: 番長さん初めまして!

 アンシャンテだぜ、まりもさん! 記事を褒めていただいて光栄だぜ。うん、番長も女性が働ける社会ってのは素晴らしいと思ってんのよ。日本はホント息苦しいからな。そういう意味じゃ、日本はフランスから学んだ方がいいこともまだまだいっぱいあるんだろう。
 それとヌヌーさん、悪評が上がるだけのことはあるよな、確かに。番長にとってつくづく興味深いのは、みんなヌヌーの仕事ぶりの悪さは知ってるのに、それでも預けるってとこだな。よっぽど仕事に出たいか、あるいは育児がしたくないか、どっちかなんだろうなあ。
フランス番長 |  2010.02.25(木) 21:43 |  URL |  【コメント編集】

他の方のコメントも拝読したのですが(すみません、活字中毒の知りたがりで読むのが速いんです)アフリカ人のヌヌーさんの仕事中に、子供に雨がかかっていたというの有りましたね。でもアフリカではたぶん雨に濡れる事はごく普通の事なんですよね。フランス女性(男性もですが)は子供を持つ前に、と言うか自分が大人になるにつれてアフリカの世間話とか、耳にしないんですか?しても忘れちゃうの?どういう子守さんがより良い子守さんか、自分に相応の賃金が払えるか、等色々と検討してから子供持てば?それが出来ていないから、今頃腹立てて悪口言って右往左往してるんじゃないんですか?自業自得の自己責任じゃないんですか?計画性の無い、脳みその足らない人達?無理なら無理で、それこそ無理してまで子供は必要無いじゃないですか。自分が何がしたいのかはっきり分からない民族なんですかね?
くらら |  2010.02.26(金) 02:21 |  URL |  【コメント編集】

■下請けヌヌーより

はい。私は下請けでも何でも致します(合法)。私の場合、親の態度が「嫌だ」と思ったらすぐに辞められる経済状況と立場なので、関係の良い所とだけ続けています。変に感情的になって文句つける親(日本人)いましたよ。私が抱っこしたら「6ヶ月の息子が泣いた」と。赤ん坊なら初めての人に抱かれたら泣くっつーの。赤ちゃんは可愛かったけど1回でヌヌー終了させました。

闇滞在や闇労働の移民仲間もいるので色々な話を聞きます。まず、仕事をきちんとするしないは人それぞれであり、国籍には関係ない。国民性により特徴はあると思います。
次に、現在フランスには日本人も含めて移民に対して厳しい雰囲気があり、それが社会に浸透しています。それが悪口・批判という形で薄っすらと表にでる。しかも弱い立場の人間に対して。
私の知り合いの黒人女性は、15年間SMIC以下の賃金でヌヌーをしています。フィリピン人女性は10年。こういう状態で闇で雇うのなら文句は言って欲しくないですね。
合法滞在・合法労働でフランスの資格を持ったフランス語をきちんと話すヌヌーをSMIC以上の賃金で雇って初めて苦情が言えるのでは?
でも合法滞在で労働許可を持っている人はもっといい仕事を探しますよね。

あと、フランス人の女子学生もよくヌヌーをしていますが、彼女達の仕事っぷりはどうなんでしょうね?
姉御 |  2010.02.26(金) 07:15 |  URL |  【コメント編集】

■くららさん、毎度!

 ハッハッハ、お腹立ちはごもっともだが、そういう人たちなんだと思うぜ。たとえば洗濯物を干している時に雨が降ってきたとしても、フランス人ってのは室内に洗濯物を畳んで入れないんだよな。ま、これは番長の知ってるマダムだけの話かもしれんが。なんていうか、総じてテキトーなんだよ。それでいて、口はものっすごく悪いでも、その悪口にあんまり深い意味はない、って感じかな。
フランス番長 |  2010.02.26(金) 23:48 |  URL |  【コメント編集】

■Re: 下請けヌヌーより

 おう姉御、押忍! ヌヌーやってんのかい、お疲れさまだな。興味深い話をどうもありがとうよ。番長も同意見なんだが、フランス人ってのはどうも、なんでも移民のせいにしちまう癖があるように思えるな。なかでもアフリカ系のことを、怠け者で粗暴と決めてかかってるところがあるんじゃねえかという気がするぜ。しかし、言わずもがなそういうのは国民性じゃなくそれぞれのパーソナリティによるもんだよな。そもそもフランス人がそんなことを言えた義理かよなあ。なんかのアンケートで、回答者の3割が自分は人種差別的だって答えてたな。ま、フランスってのはルペンが大統領選の決選投票に残っちまうような国だってことは、日本人も知っておいた方がいいだろうぜ。
 女子学生ヌヌーの評判ってのはあんまり聞いたことねえな。話題になってないとこ見ると、学生のやることだから多めに見られてるのかもしれんな。
フランス番長 |  2010.02.26(金) 23:56 |  URL |  【コメント編集】

どーもー番長。まったくもって同意。
ルペンが決選投票に残ったのはもう8年前の事?あれには本当にびっくりしました。表面的には人種差別をしないように気をつけていても、根底は違う。最近はあからさまに差別する輩もいますね。大体今だに移民2世3世のフランス人を移民として見るのはどうかと思います。1960、70年代に低賃金重労働の担い手として移民を受け入れていたのは(以下略)。仏女子学生ヌヌーの評判に関しても身内に甘く移民に厳しいフランス人の事だから(以下略)。
姉御 |  2010.02.27(土) 05:53 |  URL |  【コメント編集】

■面白いですねぇ!

初めまして!
番長オッもしろいブログですねぇ!
れれれのれ~でヌヌヌのヌヌーさんなのですね!

私もずっと昔、保育士をして1年で挫折してやめたんですけど、
確かに子育ては重労働だし、精神的にも辛いのは分かるんですけど、
冷凍食品ばかりの食事や、おふくろの味がゆで卵と言うのは・・・
強烈でしたね~。それがフランス人の自由で幸せな生活なのかなぁ。

現在の大人のフランス人も子ども時代はヌヌーさんにお世話に
なっているんですよね?

寂しい気持になったこととかないんでしょうかね?
専業主婦の人がいないというのも衝撃的でした。

でもいつかフランス行きたいなー。
できれば、少し生活とかもしてみたいなー。
番長はフランス人のお友達とかいるんですか?
私もヨーロッパに憧れて、メールフレンドとかも
作りたいんですけど、何せ言葉の壁がね・・・。

まさにこういった、普段のフランス人の生活っぷりが知りたかったんですよね。
また色々書いて笑わせてくださいね~。



ミニ豚 |  2010.02.27(土) 06:43 |  URL |  【コメント編集】

■姉御、再押忍!

 そうだな、移民に関しちゃ番長もいっぺん何か書かなきゃなとは思ってるんだが、こいつがまとめるとなると難しくてな。ま、期待せずに待っててくれよ。今日もお仕事、サンク・ヌフ・シス・トロワ!
フランス番長 |  2010.02.28(日) 22:06 |  URL |  【コメント編集】

■ビヤーンブニュだぜ、ミニ豚さん!

 そうだなあ、番長もいま大人のフランス人が子ども時代にどうだったのかは詳しく知らないんだが、ヌヌーって言葉自体は昔っからあるみたいよ。もっとも、冷凍食品は当時はないし、女性が家庭にいることも方が多かったんだろうからな、わざわざヌヌーさんを頼るってのはやはり上流階級に限られたんだろう。ところで、フランスにも専業主婦はいるんだぜ。いるけど少ないし、わずかにいる専業主婦も自分のことを主婦とは言わないってことよ。
 フランス語は、って番長はエラソーに言えるほどフランス語を喋ることはできんが、しかし英語に比べると口の筋肉を使わなくても結構喋れてしまうので、日本人向きかもしれねえ。だが、フランス以外でほとんど使えないので、勉強するなら英語だと思うぜ!どう考えてもな。フランス人には英語通じるから大丈夫だぜ。
フランス番長 |  2010.02.28(日) 22:15 |  URL |  【コメント編集】

■初めて訪問しました。

在仏15年。ここ数年はベビーシッターの専門学校にもいき、現在は保育士補助ということで幼稚園に勤務しております。
まず、アシスタントマタイネルとベビーシッターは違います。アシスタントは自宅で子供を預かるものベビーシッターはその子供のお宅に行って預かるものです。移民がこういう仕事をするということですが、中にはフランス人も含まれていますよ。で、文句を言うのはなぜかというのはその人の性格にもよるでしょうが、人を見下した性格の人は誰に対してもそうみたいです。これは子供にも影響しているみたいで学校などでも自分は他人よりも上の立場なんだという癖がついているみたいですね。
ANPEの講習(もう3,4年前になりますが)でシッターを探している人と子供が余っている人は同じくらいだと聞きました。それでもみんながみんな職につくことができないのは最近では資格を持っていて(綺麗な)フランス語を話す人がいいということらしい。つまり雇う側が選んでしまっているからなんですね。まあ、他人を自分の家に上げるのだから信用の置ける人ではないと雇えないという気持ちもわかりますが。
千尋 |  2010.05.30(日) 22:47 |  URL |  【コメント編集】

■Re: 初めて訪問しました。

 千尋さん、押忍! アンシャンテだぜ。在仏15年の先輩からのご鞭撻、番長ありがたく承った次第よ。なるほど、いまどきはフランス語も流暢にしゃべれなけりゃ雇ってもらえねえと。ヌヌーさんも冬の時代ってわけかい。ところで、子どものうちから人、周囲を見下す傾向にある連中が多いような気がするんだな。というのも、口ゲンカで人に負けないためには、相手と同じ土俵に乗らないことが一番の早道じゃねえか。つまりは自分の考えを譲らず、こいつは私の言ってる意味もわからない、と相手を見下せばいい。そんな風潮、千尋さんのまわりにはあったりしねえかい?
フランス番長 |  2010.05.31(月) 19:01 |  URL |  【コメント編集】

■日本のフェミニストのお手本だったとは...

日本で「事実婚を増やせ」「外国人をもっと受け入れろ」「自分のしたことの責任は取らなくていい」「女性は自分の子宮を自己管理できない(完全にピル解禁されていない)」「夫婦別姓を認めろ」等々主張する人達は、みなフランスを手本にしていたのですね。 日本在住の欧米人の中にも、聞かれてもないのに自分から日本人に挑発的なことを言ってくる人はいます。「オイシイ思いをして生きられればそれでいい」人達でしょう。なぜなら異国で感じる違和感は述べても「それをどうするのか」は言わないからです。 プライドが高すぎるのは悲しいことですね。どんな理由でも「同じ土俵に乗らないのが一番」なのでしょう。フランス人の職業の「肩書」の話も面白かったです。文化人として稼げる日本と物価の安い仏を行き来して生きる人もいるのでしょう。
ブチ猫 |  2011.01.18(火) 17:12 |  URL |  【コメント編集】

■Re: 日本のフェミニストのお手本だったとは...

 ブチ猫さん、押忍! フランスの物価が安いとは決して思わねえが、まあ生き方は人それぞれなんで好きにしてくれってとこかな。何事にも万能の処方箋なんてものは存在しねえ。フランス人がこうだからとか、スウェーデンではこうだからと言うのではなく、身の丈にあった身の振り方ってのを考えることが肝要なんだろう。
フランス番長 |  2011.01.25(火) 13:12 |  URL |  【コメント編集】

■また騙された!

「物価の安い仏と日本を行き来して...」というのは番長のことではありません。日本で仏のいいとこだけ言う人のことです。それから、また騙されました! フランス化をやたら勧める人が「物価の安い仏なら4人も産めば子ども手当だけで楽に暮らせる」と言っていたのです。世界一物価が高い国の一つである日本より、仏が安いという意味だったのですね。専業主婦が許されない様な国じゃ、ヌヌーさんとやらがその4人に必要じゃありませんか。番長のおかげでメッキがボロボロはがれる!
ブチ猫 |  2011.01.30(日) 02:55 |  URL |  【コメント編集】

■Re: また騙された!

 ブチ猫さん、押忍! その「4人も産めば子ども手当てだけで楽に暮らせる」ってのは、確かにフランスでも言われちゃあいる。実際、4人も子どもがいると、その手当てたるや相当なものだ。中には、どうしたって4人はこどもをつくるんだってヒーハー言ってる連中もいるくらいだ。だが、これは最底辺層での話。フランスでそういう物言いをするときは揶揄的な感情が込められることが多いように思うぜ。すなわち、税金が目当てでぽんぽん子どもを産む連中、イコール移民、みたいにな。個人差は強いが、出産や授乳を動物的行為だとみる向きすらある。もちろん移民ならずとも子だくさんの家庭はあるが、決してフランスで子だくさんがいいイメージばかりで言われているわけじゃあねえ、ってことは知っておいてもいいかもな。
フランス番長 |  2011.02.13(日) 15:24 |  URL |  【コメント編集】

■少子化日本

楽しく拝見させて頂きました。このすれ自体そのまま日本の大手の新聞に載せたいですよ。
経済と言うのは人口規模のことも指すと思います。フランスは斜陽より雑多な数を選んだ、国としての未来へのステージの為に、と言ったところでしょうか。日本はこの覚悟が出来るんでしょうか?
人間の女性が生殖できる期間はおおよそ15歳から50歳、その中で成熟した卵子が作られるのは23歳から33歳と言われています。
そして妊娠期間は10カ月。この間 男性と同じように働き納税し妊娠し出産する事は無理ですね。
限られた人生の時間の中で限られた期間しか「生殖」出来ないんですよね。

ヌヌさんでもババさんでも今すぐ日本に欲しいと思いました。
TOMY |  2011.02.14(月) 01:02 |  URL |  【コメント編集】

■Re: 少子化日本

 TOMYさん、押忍! 番長が日本について決定的に残念だなと感じてるのは、この国には長期的視野というものが決定的に欠けているような気がするところだ。少子化なんてのはまさにその典型だと思うんだが、小手先で施策を変えてもダメなんだよな。一人ひとりの意識が変わらなきゃさ。もっとも、政府が個人の意識を強制的に変えようとするようなことは御免被りたいがね!
フランス番長 |  2011.02.21(月) 19:04 |  URL |  【コメント編集】

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