2010.03.29 (Mon)
なんか違うぜ、日仏のミシュラン・ガイド
まいったね。
ミシュラン・ガイドの違いには、まいったね。
フランスに対して、グルメの国だという印象を持ってる人は多いんじゃないかな。
なんたってフランス料理と言えば、世界三大料理にも数えられるほどだ。ソースを駆使した料理法は、ただ味がいいというばかりじゃねえ。難度が高いことでも知られている。
日本からも修行に来るシェフが絶えねえよな。いや、日本に限らねえ。料理専門学校のル・コルドン・ブルーなんかは世界中から学生を集めてるぜ。
ヨーロッパではそれぞれの国に固有の食文化があるが、ごく客観的に言って、フランスほどの高みに達しているところとなると他にはないだろう。イギリスは問題外として、ドイツの料理はブルスト(ソーセージ)だシュニッツェル(カツ)だとうまいはうまいんだが、もひとつ洗練されてはいねえ印象。オランダでいちばんイケるのは旧植民地インドネシアの料理だし、スイスと言っても毎日チーズフォンデュを食うわけにゃいくまい。
となれば残すは南欧諸国。番長は正直言って、イタリアやスペイン料理の方が好きだ。
ところが、気位の高いフランス人シェフに言わせると「イタリア料理なんてのは家庭料理に過ぎないよ」ってなことになる。ずいぶんお高くとまっちゃいるが、確かにフランス料理の方が手は込んでるよな。で、スペインは連中にとっちゃヨーロッパじゃねえ。ピレネーの向こうはアフリカと言ってな。
ま、それはそれとして、同じヨーロッパの連中から見ても、フランス料理ってのは一目置かれる存在ではあるようだ。
フランスは世界で最も多くの観光客を集める国なんだそうだが、エッフェル塔や凱旋門、あるいはルーブル美術館といったスポットばかりでなく、食を目当てに来る人も相当数に上るようだ。
そんなフランスのグルメ大国としての名声を確かなものにしているのが、ミシュラン・ガイドだってことに、異論はねえんじゃないかな。
説明するまでもねえだろう、価値あるレストランを三つまでの星で格付けする例の冊子だ。
2007年に欧米以外では初めてとなる東京版、09年には京都・大阪版も出版された。特に東京はパリよりも星付きレストランの数が最初から多く、2010年版ではついに3つ星レストランの数でもパリを上回り、大きな話題を集めたよな。日本の外食レベルはやはり世界最高だったと溜飲を下げた関係者も多かったようだが、フランス人なんぞに和食がわかるのかという批判もあった。
そのミシュランガイドだが、フランス版と日本版では内容が違うことを、アンタはご存じかな?
日本版のミシュランは1店あたり2ページを使い、全編カラーページ。お店の内装写真がばっちりキレイに掲載されていて、雰囲気がわかりやすい。どんな料理を出すのかを紹介する文章も丁寧だ。
そこへ行くとフランスのミシュランガイドは、辞書のような風情だ。写真はまったく載っていない。店名と開店時間や時期(フランスはレストランもたっぷりバカンスを取るからな)、平均的な料金など必要最低限のデータしか書かれておらず、紹介する文章もほとんどは2、3行だ。
ただし、かなり網羅的になっている。レストランごとにページ構成がされている東京版と違い、フランス版は町(都市)が一つのくくりになっている。Aで始まる町名からアルファベット順。で、各町ごとに主立ったレストランがズラっとまとめて書かれているという寸法だ。店の場所を記した地図も町ごとにつくられている。
そんなつくりだから、片手じゃ持てないほど分厚い。
なに、番長そいつは比較対象が違うんじゃねえかと。その辞書みたいなヤツは「フランス版」なんだから、比べるとしたらまだ存在しないけど「日本版」じゃなきゃおかしい。「東京版」と比べるなら「パリ版」じゃねえのかと。
アンタ詳しいな。まったくその通りだ。
説明しよう。ミシュランの赤いガイドには、国版と都市版がある。前者は「イタリア」「ドイツ」「オランダ」など、後者は「ニューヨーク」「ロンドン」「パリ」といった具合だな。
もし今後「ミシュランガイド・ジャポン」ができたら、それは辞書風のレイアウトになってるのかもしれねえ。
とは言え、都市版でもやっぱり、日本のは異色だぜ。
他の都市版は、1ページにつき2つの店を載せる場合がほとんど。星をとったレストランなど、1ページぶち抜きで掲載している場合もあるが、数は少ない。東京版が一つの店にたっぷり2ページを必ず割いているのに比べると、ずいぶんとせせこましい印象だ。
ここで、2010年版の星付きレストランの数を比較してみようか。
ごらんの通り、3つ星レストランの数こそ大して違わないが、2つ星と1つ星はそれぞれ東京の方が3倍近く多くなっている。
ますます疑問だよな。パリ版って30~40ページ程度のぺらっぺらな本なのか?
いいや。本の厚みは東京版と比べても遜色ねえぜ。
なにが違うのか。
パリ版には、というか東京と京都・大阪版以外のミシュランガイドには、星の付けられていないレストランがたくさん載ってるのよ。
星付きレストランのみで本をつくっているのは、日本だけだ。
良い言い方をすれば、東京版は星付きのレストランだけで冊子を成立させるだけの数があるということだ。
それにしても、なんでそんなに数が違うのか?
理由の一つは明確だ。東京の方が圧倒的にレストランの総数が多いのよ。
アメリカの日刊紙ニューヨーク・タイムズがミシュラン社の話として報じたところによると、ミシュランの評価対象になるようなレストランが東京に16万軒あるのに対し、パリには1万3000軒しかないそうだ。なんと12倍超の差よ。
そりゃ都市圏人口で比べても東京はパリの3倍くらいあるが、それでも多いよなあ。星付きだって多いわけだ。
ただ、もう一つ別の理由があるような気がするんだよな。
さっき書いたように、ミシュランのパリ版には基本的に1ページ2店の割合で店が紹介されている。対して、東京版は2ページで1店。ということは、ざっくり言って、パリ版は東京版に比べて4倍の密度の情報が掲載されているということだ。
ミシュランの東京版がはじめて出たときの報道によると、東京版のための調査は出版に先立つこと1年半前から始められた。調査員は全5人で、ヨーロッパ人3人、日本人2人の混成チームだった。
で、東京はあまりにレストランの数が多いんで、あらかじめ名の知れたレストランを抽出してリスト化したっていうんだな。その数約1300店。そこから計150店のレストランに星を付け、掲載したんだそうだ。
これ、もし星なしも含めて4倍の情報を載せようと思えば、600店を載せなきゃならねえことになる。となれば最初の1300店のうち、2つに1つは掲載されるってことだよなあ。そいつはミシュランのプライドが許さなかったんだろう。
意地悪な見方をすれば、だ。4倍の数の店を調べるには4倍の費用がかかる。少ないコストでたくさん本を売るのが、経営者としてはいちばん儲けが出るやり方だ。だったら知名度の高いレストランをそれなりに取り上げて体裁を取り繕っておくのが一番楽だよな。
だってだぜ。初めての東京版は「2008年版」だ。現時点で既に「2010年版」が出ている。ってことは最初の出版から丸2年が過ぎたわけだろ。ハナっから完璧なものを求めるのはちと酷だろうが、しかし2年もあればだいぶ調査店を増やすことができそうだよな。
実際、1つ星以上のレストランの数は年々増えている。08年版で150店だったのが09年版では173店、10年版では197店になった。
ところが編集方針は変わらず、無印店は相変わらず影も形もない。東京版には相変わらず密度の薄い情報しか載ってねえんだ。つまり、東京版はもう星付きしか載せないと決めてかかってるんだな。
どうも妙じゃねえか。ミシュランは評価の基準は世界共通ってのを売りにしてるんだから、さっさとレイアウトを1ページあたり2店に変更して、無印店も載せて、欧米と同じスタイルにしろってのよ。
余計なカネがかかるからやってないだけなんじゃねえのかい?
もっとも、ミシュランは公的機関じゃあない。単なる一企業、タイヤ会社だ。利益を追求するのは、当たり前田のセサミハイチってヤツだがな。
日本だけ特別ってのが、どうも番長は気に入らないぜ。
ところでよ。
東京にはパリの12倍の数のレストランがあるんだよな。
だとしたら、3つ星レストランの数がパリより1つしか多くないってのは問題なんじゃねえか?
2つ星と1つ星も、3倍程度じゃまずいんじゃねえか?
そんなことで、世界に冠たるグルメシティとか言ってたら、フランス人にせせら笑われちまうのがオチだぜ。
いや、まいったね。
フランス人は、食えねえな!

ミシュラン・ガイドの違いには、まいったね。
フランスに対して、グルメの国だという印象を持ってる人は多いんじゃないかな。
なんたってフランス料理と言えば、世界三大料理にも数えられるほどだ。ソースを駆使した料理法は、ただ味がいいというばかりじゃねえ。難度が高いことでも知られている。
日本からも修行に来るシェフが絶えねえよな。いや、日本に限らねえ。料理専門学校のル・コルドン・ブルーなんかは世界中から学生を集めてるぜ。
ヨーロッパではそれぞれの国に固有の食文化があるが、ごく客観的に言って、フランスほどの高みに達しているところとなると他にはないだろう。イギリスは問題外として、ドイツの料理はブルスト(ソーセージ)だシュニッツェル(カツ)だとうまいはうまいんだが、もひとつ洗練されてはいねえ印象。オランダでいちばんイケるのは旧植民地インドネシアの料理だし、スイスと言っても毎日チーズフォンデュを食うわけにゃいくまい。
となれば残すは南欧諸国。番長は正直言って、イタリアやスペイン料理の方が好きだ。
ところが、気位の高いフランス人シェフに言わせると「イタリア料理なんてのは家庭料理に過ぎないよ」ってなことになる。ずいぶんお高くとまっちゃいるが、確かにフランス料理の方が手は込んでるよな。で、スペインは連中にとっちゃヨーロッパじゃねえ。ピレネーの向こうはアフリカと言ってな。
ま、それはそれとして、同じヨーロッパの連中から見ても、フランス料理ってのは一目置かれる存在ではあるようだ。
フランスは世界で最も多くの観光客を集める国なんだそうだが、エッフェル塔や凱旋門、あるいはルーブル美術館といったスポットばかりでなく、食を目当てに来る人も相当数に上るようだ。
そんなフランスのグルメ大国としての名声を確かなものにしているのが、ミシュラン・ガイドだってことに、異論はねえんじゃないかな。
![]() | ミシュランガイド東京 2010 日本語版 (MICHELIN GUIDE TOKYO 2010 Japanese) (2009/11/20) 不明 商品詳細を見る |
説明するまでもねえだろう、価値あるレストランを三つまでの星で格付けする例の冊子だ。
2007年に欧米以外では初めてとなる東京版、09年には京都・大阪版も出版された。特に東京はパリよりも星付きレストランの数が最初から多く、2010年版ではついに3つ星レストランの数でもパリを上回り、大きな話題を集めたよな。日本の外食レベルはやはり世界最高だったと溜飲を下げた関係者も多かったようだが、フランス人なんぞに和食がわかるのかという批判もあった。
そのミシュランガイドだが、フランス版と日本版では内容が違うことを、アンタはご存じかな?
日本版のミシュランは1店あたり2ページを使い、全編カラーページ。お店の内装写真がばっちりキレイに掲載されていて、雰囲気がわかりやすい。どんな料理を出すのかを紹介する文章も丁寧だ。
そこへ行くとフランスのミシュランガイドは、辞書のような風情だ。写真はまったく載っていない。店名と開店時間や時期(フランスはレストランもたっぷりバカンスを取るからな)、平均的な料金など必要最低限のデータしか書かれておらず、紹介する文章もほとんどは2、3行だ。
ただし、かなり網羅的になっている。レストランごとにページ構成がされている東京版と違い、フランス版は町(都市)が一つのくくりになっている。Aで始まる町名からアルファベット順。で、各町ごとに主立ったレストランがズラっとまとめて書かれているという寸法だ。店の場所を記した地図も町ごとにつくられている。
そんなつくりだから、片手じゃ持てないほど分厚い。
なに、番長そいつは比較対象が違うんじゃねえかと。その辞書みたいなヤツは「フランス版」なんだから、比べるとしたらまだ存在しないけど「日本版」じゃなきゃおかしい。「東京版」と比べるなら「パリ版」じゃねえのかと。
アンタ詳しいな。まったくその通りだ。
説明しよう。ミシュランの赤いガイドには、国版と都市版がある。前者は「イタリア」「ドイツ」「オランダ」など、後者は「ニューヨーク」「ロンドン」「パリ」といった具合だな。
もし今後「ミシュランガイド・ジャポン」ができたら、それは辞書風のレイアウトになってるのかもしれねえ。
とは言え、都市版でもやっぱり、日本のは異色だぜ。
他の都市版は、1ページにつき2つの店を載せる場合がほとんど。星をとったレストランなど、1ページぶち抜きで掲載している場合もあるが、数は少ない。東京版が一つの店にたっぷり2ページを必ず割いているのに比べると、ずいぶんとせせこましい印象だ。
ここで、2010年版の星付きレストランの数を比較してみようか。
パリ版: 3つ星…10軒 2つ星…13軒 1つ星…41軒 計64軒
東京版: 3つ星…11軒 2つ星…42軒 1つ星…144軒 計197軒
ごらんの通り、3つ星レストランの数こそ大して違わないが、2つ星と1つ星はそれぞれ東京の方が3倍近く多くなっている。
ますます疑問だよな。パリ版って30~40ページ程度のぺらっぺらな本なのか?
いいや。本の厚みは東京版と比べても遜色ねえぜ。
なにが違うのか。
パリ版には、というか東京と京都・大阪版以外のミシュランガイドには、星の付けられていないレストランがたくさん載ってるのよ。
星付きレストランのみで本をつくっているのは、日本だけだ。
良い言い方をすれば、東京版は星付きのレストランだけで冊子を成立させるだけの数があるということだ。
それにしても、なんでそんなに数が違うのか?
理由の一つは明確だ。東京の方が圧倒的にレストランの総数が多いのよ。
アメリカの日刊紙ニューヨーク・タイムズがミシュラン社の話として報じたところによると、ミシュランの評価対象になるようなレストランが東京に16万軒あるのに対し、パリには1万3000軒しかないそうだ。なんと12倍超の差よ。
そりゃ都市圏人口で比べても東京はパリの3倍くらいあるが、それでも多いよなあ。星付きだって多いわけだ。
ただ、もう一つ別の理由があるような気がするんだよな。
さっき書いたように、ミシュランのパリ版には基本的に1ページ2店の割合で店が紹介されている。対して、東京版は2ページで1店。ということは、ざっくり言って、パリ版は東京版に比べて4倍の密度の情報が掲載されているということだ。
ミシュランの東京版がはじめて出たときの報道によると、東京版のための調査は出版に先立つこと1年半前から始められた。調査員は全5人で、ヨーロッパ人3人、日本人2人の混成チームだった。
で、東京はあまりにレストランの数が多いんで、あらかじめ名の知れたレストランを抽出してリスト化したっていうんだな。その数約1300店。そこから計150店のレストランに星を付け、掲載したんだそうだ。
これ、もし星なしも含めて4倍の情報を載せようと思えば、600店を載せなきゃならねえことになる。となれば最初の1300店のうち、2つに1つは掲載されるってことだよなあ。そいつはミシュランのプライドが許さなかったんだろう。
意地悪な見方をすれば、だ。4倍の数の店を調べるには4倍の費用がかかる。少ないコストでたくさん本を売るのが、経営者としてはいちばん儲けが出るやり方だ。だったら知名度の高いレストランをそれなりに取り上げて体裁を取り繕っておくのが一番楽だよな。
だってだぜ。初めての東京版は「2008年版」だ。現時点で既に「2010年版」が出ている。ってことは最初の出版から丸2年が過ぎたわけだろ。ハナっから完璧なものを求めるのはちと酷だろうが、しかし2年もあればだいぶ調査店を増やすことができそうだよな。
実際、1つ星以上のレストランの数は年々増えている。08年版で150店だったのが09年版では173店、10年版では197店になった。
ところが編集方針は変わらず、無印店は相変わらず影も形もない。東京版には相変わらず密度の薄い情報しか載ってねえんだ。つまり、東京版はもう星付きしか載せないと決めてかかってるんだな。
どうも妙じゃねえか。ミシュランは評価の基準は世界共通ってのを売りにしてるんだから、さっさとレイアウトを1ページあたり2店に変更して、無印店も載せて、欧米と同じスタイルにしろってのよ。
余計なカネがかかるからやってないだけなんじゃねえのかい?
もっとも、ミシュランは公的機関じゃあない。単なる一企業、タイヤ会社だ。利益を追求するのは、当たり前田のセサミハイチってヤツだがな。
日本だけ特別ってのが、どうも番長は気に入らないぜ。
ところでよ。
東京にはパリの12倍の数のレストランがあるんだよな。
だとしたら、3つ星レストランの数がパリより1つしか多くないってのは問題なんじゃねえか?
2つ星と1つ星も、3倍程度じゃまずいんじゃねえか?
そんなことで、世界に冠たるグルメシティとか言ってたら、フランス人にせせら笑われちまうのがオチだぜ。
いや、まいったね。
フランス人は、食えねえな!

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くま |
2010.03.29(月) 13:01 | URL |
【コメント編集】
フランス人に言わせると、日本ってのはやはり遠い遠ーいところなんだそうだ。オリエントの中でもエクストリームなわけだからな。そのへんも一つポイントなのかもしれねえ。つまり、ミシュランがグルメガイドを作ってるのは、もともと「遠い所へうまいものを食いに行けば車のタイヤが減る」って発想からだよな。しかし、日本へ車では行けねえ。やっぱ日本版のミシュランガイドってのは、日本人に売るために作ってあるんだろうな。
フランス番長 |
2010.03.29(月) 23:50 | URL |
【コメント編集】
番長、こんにちは!
確かに番長の言うとおり「日本だけ特別」ってのが僕も気に入らないですね。何でもサッカーの日韓ワールドカップが決まったときも、関係者によれば、あれは馬鹿げた普通ならありえない決定だって言っていました。日韓の共同開催がいいことだったかどうかは別として、例えばヨーロッパやアメリカ大陸あたりではありえない決定がされたと。「まあ、あの辺りはそんなやり方でもいいだろう」って主流派の連中は思っていたと見るのが自然のようです。なんだかそれと似ている気がして…。
まあ、しかしそれでも商業的にいけると見込んでうまくやれているんでしょうから、マーケティング的には正解、成功で、そういう意味で彼らは賢かったということなんでしょう。個人的にはミシュランにほとんどの店が掲載されていないというほうが好ましいですが、(内容が不十分でも「ミシュラン」というブランドで)「舶来ブランドに弱い」という日本人の一面につけ込んでいるというのがまた気に入りません。
「長」の間違い、大変失礼しました。そういう鈍いところに自分でも困ってます。
確かに番長の言うとおり「日本だけ特別」ってのが僕も気に入らないですね。何でもサッカーの日韓ワールドカップが決まったときも、関係者によれば、あれは馬鹿げた普通ならありえない決定だって言っていました。日韓の共同開催がいいことだったかどうかは別として、例えばヨーロッパやアメリカ大陸あたりではありえない決定がされたと。「まあ、あの辺りはそんなやり方でもいいだろう」って主流派の連中は思っていたと見るのが自然のようです。なんだかそれと似ている気がして…。
まあ、しかしそれでも商業的にいけると見込んでうまくやれているんでしょうから、マーケティング的には正解、成功で、そういう意味で彼らは賢かったということなんでしょう。個人的にはミシュランにほとんどの店が掲載されていないというほうが好ましいですが、(内容が不十分でも「ミシュラン」というブランドで)「舶来ブランドに弱い」という日本人の一面につけ込んでいるというのがまた気に入りません。
「長」の間違い、大変失礼しました。そういう鈍いところに自分でも困ってます。
triolet |
2010.03.30(火) 00:48 | URL |
【コメント編集】
番長さん、こんにちは。
今回もまた興味深い話題ですね。
番長さんの話題の豊富さ&目の付け所には、いつも感心させられます。
ミシュランガイド、お恥ずかしながらちゃんと手にした事がないので、
コメントをするには値しないのですが、ミシュランつながりで、
旅行ガイドの方はよく見ています。それでいつも思う事があります。
日本の旅行誌は、とにかく写真がいっぱいで視覚に訴えるものが多い。
対してミシュランやロンリープラネットは、写真はそこそこですが、
活字が多く、歴史など深い所まで記載されていますよね。
海外の友人にいつも冗談半分で言われるのですが、
「日本人は有名&人気な所へ写真を取りに行けばいいみたい」
・・・コレって、日本版ミシュランにも通じるものがあるのでは?
と思って、コメントを投稿させて頂いた次第です。
番長さんは、どうお考えでしょうか?
今回もまた興味深い話題ですね。
番長さんの話題の豊富さ&目の付け所には、いつも感心させられます。
ミシュランガイド、お恥ずかしながらちゃんと手にした事がないので、
コメントをするには値しないのですが、ミシュランつながりで、
旅行ガイドの方はよく見ています。それでいつも思う事があります。
日本の旅行誌は、とにかく写真がいっぱいで視覚に訴えるものが多い。
対してミシュランやロンリープラネットは、写真はそこそこですが、
活字が多く、歴史など深い所まで記載されていますよね。
海外の友人にいつも冗談半分で言われるのですが、
「日本人は有名&人気な所へ写真を取りに行けばいいみたい」
・・・コレって、日本版ミシュランにも通じるものがあるのでは?
と思って、コメントを投稿させて頂いた次第です。
番長さんは、どうお考えでしょうか?
えみり |
2010.03.30(火) 02:44 | URL |
【コメント編集】
いやぁ参りました。
さっきからマルセイユ周辺に所用で電話してるんですが、一向に繋がらず。
相手の携帯を知らなかったので、メールで電話するように言ったらすぐかかってきました。
「今嵐で電話が不通なんだよ」
ヲイヲイって感じです。
さっきからマルセイユ周辺に所用で電話してるんですが、一向に繋がらず。
相手の携帯を知らなかったので、メールで電話するように言ったらすぐかかってきました。
「今嵐で電話が不通なんだよ」
ヲイヲイって感じです。
k |
2010.03.30(火) 23:00 | URL |
【コメント編集】
trioletさん、押忍! 日韓共催、確かになあ。日本はもちろん、韓国だって人口でも経済力でも、そんじょそこらのヨーロッパ諸国には引けを取らねえってのになあ。ま、あれも商業的には成功だったんだろう。おっしゃるように日本人にはブランドに弱いってところがあって、サッカーにしても2002年を頂点に年々人気が落ちているようだもんな。報道によれば、最近は日本代表の試合も閑古鳥が鳴いてるって言うじゃねえか。つまり、もともとサッカーが好きというわけではなく、でかいイベントのときに騒ぎたいだけの連中が多すぎるんだろうな。とすればミシュランはさすがに賢いというか、日本人のブランド信仰を読み切って、星付きレストランだけを紹介すればいい、どうせ料理の本質なんか見てやしないから、ってんであの本を出したのかもしれねえな。侮りがたいぜ。
フランス番長 |
2010.03.31(水) 00:40 | URL |
【コメント編集】
日本のミシュランて、フランス側の本来の意向は一切関係ない、「ヨーロッパ版」とは違う、お互い利害関係だけの物って認識しています。
日本人は新しいものやブランドに飛びつくので・・・。
「あのミシュランの日本版が!」だけで話題になるし、予想通りに発行すれば即完売だし。
辞書みたいなイム版だと、日本人には受けないですからね~。
って、ところでブログをリンクさせて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?
普段、ふざけた事しか書いていないですが、チマチマと「汚腐乱ス」ネタを書いているので・・・。
日本人は新しいものやブランドに飛びつくので・・・。
「あのミシュランの日本版が!」だけで話題になるし、予想通りに発行すれば即完売だし。
辞書みたいなイム版だと、日本人には受けないですからね~。
って、ところでブログをリンクさせて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?
普段、ふざけた事しか書いていないですが、チマチマと「汚腐乱ス」ネタを書いているので・・・。
ハッハッハ、お褒めに預かって光栄だが、毎回四苦八苦してネタを探してんのよ。ところでその旅行ガイドの違い、これもまた興味深いところだな。ロンプラはホントに細かく書いてあるよな。ただ、地球の歩き方も、地球の迷い方とか揶揄されるが、どうしてなかなか世界で最も優れたガイドブックの一つだと思うぜ。なんと言ってもあの印刷技術。薄くて軽いのにカラーがきれい。歴史なんかのうんちくも、ライターによってバラツキはあるが、まあ健闘してる方だろう。それと、旅行人ムックってのはロンプラを凌駕する情報量で役に立ったな。番長は旅好きで、しかもパック旅行ってのはまずしないんだが、はっきり言って自由旅行とパック旅行で本質に差はないと思ってる。うーん、この話は書き出すと長くなっちまうな。ズバリ結論だけ言うと、食い物も旅行も、世界中のすべてを味わい尽くすということは不可能なんだから、ある限られた枠内だけでの話になってくる。とすれば、それをどう味わうかという方法論の違いなんて、さほど大きな意味はないんじゃねえかな。うーん、わかりにくくてごめんよ。また改めて!
フランス番長 |
2010.03.31(水) 00:54 | URL |
【コメント編集】
kさん、押忍! 嵐で電話が不通となあ。そうだろうそうだろう。フランスってのは嵐・強風に弱いからなあ。あと洪水・浸水被害にも弱いよな。ってことはインフラが弱いってことか。なんにせよお仕事サンク・ヌフ・シス・トロワ!
フランス番長 |
2010.03.31(水) 01:06 | URL |
【コメント編集】
日本版のミシュラン、発売直後は大層な売り上げを記録したそうだが、新しもの好きということは陳腐化するのも早い日本のこと、さて最近でも売り上げはちゃんとあるのかねえ。2010年版になってようやく3つ星の数で東京がパリを超えたってのは、売り上げが落ちる頃合いを見計らって話題作りをしようってんで、最初の版ができたころからの既定路線だったりしてな。いやはや、やはり侮りがたいぜ。もちろんリンク、ご紹介の類は、仮に批判であったとしても大歓迎よ!
フランス番長 |
2010.03.31(水) 01:09 | URL |
【コメント編集】
海外旅行といえば、「地球の歩き方」です。
情報収集の為に欄外まで読むので、マニアックな方だと思っていましたが、
番長さんには到底かないません。「旅行人ムック」も知りませんし・・・
それにしても印刷技術とは、ま~た目の付けどころが違いますね。
海外旅行と言えば、グルメ&ショッピングがメインになりがちな日本、
その点では「地球の歩き方」より「るるぶ」や「まっぷる」の方が便利ですよね。
わたしはパリの人気スポットを知りたくて、「まっぷる」を購入しました。
そしてフランス国内旅行の時は、「地球の歩き方」を持って出かけます。
目的に応じて使い分けている感じでしょうか。
「自由旅行とパック旅行で本質に差はない」、これまた「なるほど~」です。
これについても、何かの時に改めてご意見をお聞かせ下さい。
また次の話題、期待してます!
PS:レストランの話題からそれてしまってごめんなさい!
情報収集の為に欄外まで読むので、マニアックな方だと思っていましたが、
番長さんには到底かないません。「旅行人ムック」も知りませんし・・・
それにしても印刷技術とは、ま~た目の付けどころが違いますね。
海外旅行と言えば、グルメ&ショッピングがメインになりがちな日本、
その点では「地球の歩き方」より「るるぶ」や「まっぷる」の方が便利ですよね。
わたしはパリの人気スポットを知りたくて、「まっぷる」を購入しました。
そしてフランス国内旅行の時は、「地球の歩き方」を持って出かけます。
目的に応じて使い分けている感じでしょうか。
「自由旅行とパック旅行で本質に差はない」、これまた「なるほど~」です。
これについても、何かの時に改めてご意見をお聞かせ下さい。
また次の話題、期待してます!
PS:レストランの話題からそれてしまってごめんなさい!
えみり |
2010.03.31(水) 03:08 | URL |
【コメント編集】
番長、フランスのインターネット事情はどうなんでしょうか?
前のコメントで電話が弱いとありましたが、電話がダメだとブロードバンド等のインフラもダメのような気もするんですが…
あとネットで色々見ると、メールの不具合が多いとか見ますが本当でしょうか?
前のコメントで電話が弱いとありましたが、電話がダメだとブロードバンド等のインフラもダメのような気もするんですが…
あとネットで色々見ると、メールの不具合が多いとか見ますが本当でしょうか?
き |
2010.03.31(水) 10:08 | URL |
【コメント編集】
日本人のみならず、アメリカ人も旅先などで写真を撮ったりするのが大好きですし、日本人とは違って、めったやたらとどこでも大声を張り上げますし、マナーも知らなかったり知っていても無視しますからねえ。あと、彼らはブランド物も大好きですよ。ブランドの創始者の名前や歴史などを知らなくてもなーんにも気にしないで、流行ものをともかく気が狂ったように買い漁ります。結果クレジットカードの利子がてんこ盛りに付いても構わないし、自己破産すれば良いと思ってるようですしね。アメリカ人でフランス好きな人向けに、カラフルで写真がてんこ盛りの英語版ミシュランガイドを出しても良いかも。
くらら |
2010.03.31(水) 11:59 | URL |
【コメント編集】
えみりさん、押忍! 旅行人はまあ、マイナーな雑誌だからなあ。世代的な違いもひょっとしたらあるのかもしれねえぜ。たとえば「地球の歩き方」も、年によって充実度が違ったりするからな。ライターが変わってるからなんだが。どっかにマニアがいるかもしれねえな。ともあれ! パリを楽しむのにまっぷるとかるるぶを活用するというのはいい選択だと思うぜ。しかし、パリに関してはガイドブックの類、多すぎやしないかい?とも思うけどな。ほら、いわゆる旅行ガイドじゃなくてフツーの本棚に並んでるような本でさ。それだけ需要があるってことなんだろうけどな。
フランス番長 |
2010.03.31(水) 21:50 | URL |
【コメント編集】
インターネット事情ねえ。専門的なことはわからねえが、ってまあ番長は何につけ専門的に知ってることなんてのは一つもないんだが、ともかく日本に比べて弱いのは間違いねえだろうな。そもそもブロードバンドの中でもADSLってのは電話回線を使ってる技術だからな。電話がダメな国はブロードバンドもダメだわな。で、その他にも、フランスはミニテルっていう独自のシステムを重視したがために、インターネットの普及が遅れたって面もあるしな。メールの不具合についてはちょっとわからねえぜ。なんせ番長、恥ずかしながらフランス製のシステムってのは全然使ってないんでな……ハッハッハ!
フランス番長 |
2010.03.31(水) 21:53 | URL |
【コメント編集】
そうだねえ、欧米人も写真はバカスカに撮ってるな。ま、日本人が写真を撮りたがるというステレオタイプにも根拠無しとはしないところだが、カメラメーカーで世界的に知られているのが日本の会社ばかりというところにもなにがしか関係はあるのかもしれねえよ。それと、最近ヨーロッパで目立つのはやっぱり中国人旅行客だな。これがまた、おしなべてマナーの方は……。欧米人の目には日本人と同じに見えるだろうから、そのへんは正直言ってちと心配になることがあるな。
フランス番長 |
2010.03.31(水) 21:59 | URL |
【コメント編集】
■こんな人の言うこと聞いてたら日本もEUに加盟し、湿度も低くなり山も平地に変わるに違いない
日本でレストランに入り、次は香水を付けて来ないよう料理人に言われたのが面白くなくて「だって自分はパリジェンヌ」だの「ミシュランガイドにも載っている店なのに」と言い訳した本人が「日本じゃミシュランガイド大人気だそうだがタイヤ会社が売り上げ伸ばすために出しただけに過ぎない」とバカにしたように言う。こんな人が日本の政府の会議に参加しているそうです。「外国籍の人にも投票させるべき、EU加盟国はやっている」とも主張していましたが....
■Re: こんな人の言うこと聞いてたら日本もEUに加盟し、湿度も低くなり山も平地に変わるに違いない
ブチ猫さん、押忍! おもしろいタイトルのコメントだねえ。別にタイヤ会社がグルメガイドをつくるのは何ら問題ないしむしろ筋が通ってると思うが、ま、物は言いようってヤツだろうな。情けないのは何につけ踊らされてる日本人よ。ブレない価値観ってのを持っておきたいもんだが、それにはフランスに対する知識も必要だよな。
フランス番長 |
2011.01.28(金) 23:03 | URL |
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でも、フランスから日本への観光客は、意外に少ないかもしれませんね。
ミシュランガイドも東京版があるとは言え、やっぱり欧米が中心なのでは?