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2010.06.03 (Thu)

フランスで部数が一番多い新聞、どーこだ?

 まいったね。
 フランスで最大部数の新聞、なのにイマイチ知名度が低いのには、まいったね。


 なあアンタ、フランスで最も部数の多い新聞、どこだかご存じかい?
 なに、フランスにどんな新聞があるかなんて、そもそも知ったこっちゃねえと。まあそう言わず、付き合ってくれよな。
 (以下、特に注釈がなければ、数字は定期刊行物の部数を調べる機関「OJD」調査の2009年分から)

 「ル・モンド」。フランスを代表する日刊紙と言えば、まず日本人の頭に思い浮かぶだろう新聞はコレなんじゃねえかな。日本に限らず世界的にもフランスの新聞と言えばル・モンドってくらいよ。
 だが、ハズレだ。約29万部。これとは別に国外で4万部ほど出ているらしいが、いずれにしても1位じゃない。

 「フィガロ」。これも名前を聞いたことくらいはあるんじゃねえか。系列のフィガロ・ジャポンなんて雑誌が日本で売ってるくらいだからな。ル・モンドのライバルで、向こうが中道左派なのに対し、こっちは保守系。朝日と読売みたいな関係だな。だが、これもハズレ。約31万部。

 「リベラシオン」。かの哲学者サルトルが発刊に携わったことで有名な新聞で、インテリ左派を中心に根強い読者に支えられている、やはりフランスを代表する新聞の一つだが。11万部しかない。

 ということは、一般紙じゃなくスポーツ紙だろう、ってかい? ふふん、なぜだか知らねえが、フランスには日刊のスポーツ新聞がたったの一つしかねえ。「レキップ」だ。残念、約30万部。でも、ル・モンドより多いんだな。なかなかいい推理だぜ。
 しかし、かえすがえすも不思議だよな、スポーツ紙が1紙しかないってのは。サッカーを筆頭に自転車だラグビーだテニスだF1だペタンクだと、フランス人ってのはホントにスポーツ好きだぜ。需要はありそうなもんだがな。

 閑話休題。
 「パリジャン」かい? いいセン突いてくるねえ。フランスでは珍しい大衆紙で、事件報道に定評があり、本社はなんと治安が悪いことでおなじみのセーヌ・サン・ドニ県にある。パリジャンってのはパリ近郊版の名前で、同じ内容でも全国版は「オージョードゥイ・アン・フランス」と名前が変わる。これも全国紙の一つだ。
 部数はあわせて約49万部。でも、ハズレだ。

 「キャナール・アンシェネ」ときたか。ほう、さてはアンタ、フランス通だな。これは政治を中心に風刺のきいた記事、言葉遊びの巧みな見出しが名物の新聞だ。しかし、こいつは週刊だからな、ちと性格が違うぜ。
 ちなみに、ウィキペディアによると約54万部。ほとんどの新聞が慢性的な赤字にあえぐフランスで、数少ない黒字の新聞ってのは、実はコレだ。


 へっ、引っ張っちまったな。メンゴメンゴ。
 正解は「ウエスト・フランス」。約76万部だ。ル・モンドの2.5倍よ。
 あんまり聞いたことねえだろ? その名の通り、ブルターニュやロワールといったフランス西部で発行されている地方紙だ。なんとなんと、日本の常識と違って、全国紙よりも地方紙の方が発行部数が多いんだな。

 その特徴は、地域に根差した紙面。計12の県で出ているんだが、地域ごとに紙面の内容が違って、ぜんぶで42版もある。実にきめ細やかじゃねえか。
 これは日本の新聞に非常に近いな。そう注意して読んでる人もいねえかもしれんが、日本の新聞には必ず地方版というページがあって、発行地域ごとにちょっとずつ違った紙面になっているんだな。多い所では一つの県で7種類の紙面をつくっているところもある。ウエスト・フランスのやり方は、これと全く同じだ。
 日本に近い点は他にもある。ル・モンドを筆頭にフランスの全国紙ってのは、政治や国際問題で記者が高説をぶっ垂れるってな記事が多いんだが、ウエスト・フランスは日本で言う「家庭欄」も充実している。それぞれの地方で行われるイベントごとにも詳しい。そのへんも支持される理由なんだろう。
 つーか、はっきり言って他の新聞にサービス精神がなさ過ぎるんだよな。

 読者へのサービスは記事だけじゃねえ。
 前回の記事で、サルコジがはじめた若者に無料で新聞を配るサービス「モン・ジュルナル・オフェル」ってのを紹介したが。これ、もともとはウエスト・フランスのやってたサービスなのよ。
 2006年、18歳から24歳までの7万3千人に無料で新聞を提供。その結果、15%にあたる約1万人が無料サービス終了後に購読を申し出たって話だぜ。損して得取れってのを体現する、なかなか考えたやり方じゃねえか。
 こういう実績があったからこそ、新聞各社も喜んでサルコジの施策を受け入れたってわけだな。

 だが、ウエスト・フランスの無料提供ってのは、実は若者だけに限った話じゃねえんだ。
 同じく2006年から続けているサービスに、刑務所の受刑者に対する無料配布ってのがある。刑務所で過ごす時間は辛く厳しい。せめて新聞でも読んで気晴らしにしてもらおうじゃねえかってんで始めたんだそうだ。刑務所ってのは罰を耐え忍ぶだけのためにある場所じゃねえ、社会復帰のための準備をするところでもあるからな。新聞を読むのは世間を知り、知性を磨くためにも大事ってわけだ。
 なぜだかサルコジは、また他の新聞社も、こっちのサービスはマネしねえようだ。不思議だねえ。


 いや、まいったね。
 フランスの新聞と言えばル・モンドって発想は、もしそんなものがあるとするならだが、ちょいと改めた方がいいかもしれねえぜ。




bancho200.gif



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テーマ : フランス ジャンル : 海外情報

11:00  |  俺節フランス  |  トラックバック(0)  |  コメント(13)  |  編集  |  上へ↑

*Comment

番長、オッスでございます。
フランスといえばル・モンドかフィガロだと思ってましたよ。
ル・モンドの方が頭よさそうにみえるから、ラウンジとかでもらって帰ってました(;^_^A
ウエスト・フランス社はちゃんとマーケティングしてるんですね。
それに、社会貢献もちゃんと考えてる。
すごく交換がもてました。
今度フランス行ったら入手してみたいです
パリでは手に入らないんでしょうか?
Sonia |  2010.06.03(木) 12:26 |  URL |  【コメント編集】

よくぞ書いてくれました。昔ウエストフランスを土曜日だけ買っていた者です。
人は身近な情報を欲しがるものなんですよね。社内報とかミニコミ紙とかが存在する理由ですね。
豊栄のぼる |  2010.06.03(木) 12:48 |  URL |  【コメント編集】

政治村のウワサ話だけでは、読んでも面白くないですからね。
それにある程度の部数がないと、新聞も社会的な影響力を持ち得ないと思いますよ。

欧州の高級紙は、一時期日本で盛んに持てはやされましたが、だいぶ読者に飽きられてきたのかなというのが率直な感想です。
あ |  2010.06.03(木) 17:18 |  URL |  【コメント編集】

番長、ヤスでヤス。
なんでヤスねえ、まるで世界で最も読まれている書物は聖書と思いきや、実は毛沢東語録でした、くらいのビックリでヤス。
新聞の紙面構成を知るにつけ、フランスという国に囲まれてパリって国が存在してるんじゃ無いか、なんて気がして来たでヤス。
そういえば故・池波正太郎がフランスの田舎を旅した折に地元民とのやり取りの中、彼等が「パリ?彼処は違う国だ」と語っていたそうでヤスが…都市と田舎じゃ、なにもかもが微に入り細に渡って違い過ぎるんでヤスかねえ!?
それでは番長、失礼するでヤス。
ヤス |  2010.06.03(木) 20:33 |  URL |  【コメント編集】

「キャナール・アンシェネ」と「ウエスト・フランス」から見えるのはやはり消費者のニーズに応えているところがうまくいく、っていう当たり前のことですね。当たり前でも、特に「ウエスト・フランス」の話はあっぱれです。経営者がよく分かっている人なんでしょうね、きっと。日本では地方紙も概ね厳しいようですから。
新聞は独自の強みを持てるかどうかってことがこれからますます重要になるでしょうし、本当にできるジャーナリストは、途中からは個人で活躍したほうがいいんじゃないですかね。番長にも、もっともっと活躍していってほしいです。応援してます!
triolet |  2010.06.03(木) 21:24 |  URL |  【コメント編集】

■びっくり。。

ル・モンドが一位じゃないなんて、びっくりだ。
しかし、イベント情報が充実しているなんて心憎いね。
涼一 |  2010.06.04(金) 00:00 |  URL |  【コメント編集】

■管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
 |  2010.06.04(金) 18:00 |   |  【コメント編集】

■Soniaさん、押忍!

 番長もフランスへ行くまでは、フランスの新聞と言えばル・モンドくらいしか知らなかったよ。フィガロだリベラシオンだなんてのも全然。まったくフランスに関心のない状態でフランスに放り込まれちまったからな。ましてやウエスト・フランスなんて。ちなみに、パリでも一部では手に入るらしいぜ。駅構内の書店とか、フランス語以外の言語の新聞も売ってるようなスタンドとか、ちょっと大きめの店を探すといいんじゃねえかな。
フランス番長 |  2010.06.05(土) 09:48 |  URL |  【コメント編集】

■豊栄のぼるさん、押忍!

 以前にコメントでウエスト・フランスのお話が出たときがあったよなあ。あんときゃ番長、これから書こうとしているネタを……と内心ヒヤッとしたもんだぜ。番長はフランスの地方紙が好きだねえ。パリだけがフランスじゃねえもんな。
フランス番長 |  2010.06.05(土) 09:51 |  URL |  【コメント編集】

■あ さん、押忍!

 高級紙ってのも、確かにヨーロッパの新聞ってのは、何を読んでいるかによってその人の階層や嗜好がうかがい知れるって面があるが、それ以前にフランスの新聞って全然読まれてないんだよな。読売が日本で1000万部を出してる、まあ押し紙もあるのかもしれねえが、それでもル・モンドやフィガロとケタが違うもんなあ。
フランス番長 |  2010.06.05(土) 09:54 |  URL |  【コメント編集】

■ヤスさん、押忍!

 フランス人はいまだに、パリはフランスじゃないってよく言ってるぜ。パリジャン/パリジェンヌの性格の悪さってのも、格好の物笑いのタネだからな。総じて言って、番長はやっぱり地方フランスが好きだね。と言ってもあからさまな田舎じゃなくて、「地方」が良いのよ。ま、地方にはパリに幻想を抱いてやってくるような変なガイジンがいないからかもしれねえけどな!
フランス番長 |  2010.06.05(土) 10:01 |  URL |  【コメント編集】

■trioletさん、押忍!

 そうそう、お高くとまってちゃそりゃ売れねえよな。だからル・モンドも無料紙の経営に乗り出したり、いろいろやってるようだぜ。ウエスト・フランスのやってることってのは、ジャーナリズム的な視点を経営にも採り入れてるってことのようにも見えるんだよな。ま、たまさか成功しただけなのかもしれねえが、貴重な存在であることは間違いないぜ。ところで、番長へのご声援をありがとうよ。ネタ切れ間近で青息吐息ながらも、なんとか続けられてんのは、こうしてみなさんが読んで下さるからだぜ。感謝感謝!
フランス番長 |  2010.06.05(土) 10:17 |  URL |  【コメント編集】

■Re: びっくり。。

 涼一さん、押忍! びっくりだろ? 番長もびっくりしたもんだぜ。逆に、大して売れてねえのにそこまで知られているル・モンドも大したもんなのかもな。あるいは、フランスの上っ面しか見てない一つの証拠なのかな。
フランス番長 |  2010.06.05(土) 10:19 |  URL |  【コメント編集】

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